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環境Q&A

ガス水比の測定方法 

登録日: 2008年12月26日 最終回答日:2008年12月28日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染

No.30749 2008-12-26 13:02:54 ZWlb147 toho

初めて質問させていただきます。

温泉の可燃性天然ガスの測定調査を行っているのですが、ガス水比の測定も依頼されることがあります。そこで、色々と調べたのですが、ガス水比の具体的な測定方法・機材等が分かりません。測定方法自体は、おそらく簡単な原理であろうと思いますが。。。どうぞ、ご教授ください。

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No.30760 【A-1】

Re:ガス水比の測定方法

2008-12-28 18:19:08 なんちゃって計量士 (ZWl9549

>おそらく簡単な原理であろうと思いますが。。。どうぞ、ご教授ください。
>
 それはあなた,原理が単純だからと申して,実際の測定が簡単とは申せません.

 水カス比とは,井戸から産出したガスと水の地表条件における容積比をいい,標準状態でm3/kLで表します.

 一般的には炭化水素(メタン,エタン,プロパン),アルゴン,硫化水素,窒素,炭酸ガス,ヘリウム,水素,ネオン,酸素などで構成されます.

 不活性ガスなら良いのですが,炭酸ガスや,硫化水素などは水の状態により,測定しづらい事もあります.

 測定時の採取も少量では安定しません.

 学生実験なら計りましたで済むでしよう.計量証明書まで作るのは大変です.ガスの採取は水上置換で行うのが一般的ですが,これを標準状態に換算するのが生半難しいです.

 依頼者がかわいそう.

回答に対するお礼・補足

ご回答いただきありがとうございます。

おっしゃるとおり、ある程度のボリュームを採取することが必要だと思います。
水上置換法で、採取することは大体分かっていましたが、ガス水比専用測定機材
として、一種のガス分離機みたいなものがあればよいのですが。。。

依頼者の温泉掘削業者さんもご存知ないようでして、今まで測定の必要性が無かったのかもしれません。

No.30761 【A-2】

Re:ガス水比の測定方法

2008-12-28 23:04:56 ののむら (ZWl704f

 可燃性天然ガスを採集する会社の団体である
   天然ガス鉱業会 http://www.tengas.gr.jp/
に照会されては如何でしょうか?
 東京湾周辺〜千葉県九十九里海岸一帯や新潟市近辺で採取される水溶性天然ガスであればほぼメタン100%なので、会員企業でも日常的に測定していると思います。

 その他の地域ですと火山性の可燃性ガスが含まれている可能性がありますから、なんちゃって計量士様の書かれているとおり、少し面倒になると思います。
 

回答に対するお礼・補足

ご回答いただき、ありがとうざいます。

おっしゃるとおり、やはり関係団体に問い合わせるのが早道ですね。
年明け早々にも一度問い合わせてみます。

どうもありがとうございました。

No.30762 【A-3】

Re:ガス水比の測定方法

2008-12-28 23:52:37 筑波山麓 (ZWl7b25

「なんちゃって計量士」さん、「ののむら」さんの回答を補足します。

2008年(平成20年)の10月から改正温泉法が施行され、温泉をくみ上げている、もしくは汲み上げようとする全ての事業者に可燃性天然ガス(主にメタンガス)の濃度を測定して、2009年(平成21年)の3月までに申請を出すことが必要となり、その試験依頼で、「ガス水比の測定も依頼されることがあります」となったのでしょう。

「toho」さんが質問されているのは、温泉法におけるメタン濃度測定手法マニュアル(平成20年7月)の4.現地における調査及び試験成績の「*(ホ)調査時に源泉所有者に確認し、ガス水比の測定結果がある場合は、その測定結果を記載する。測定結果がない場合は、「なし」と記載する」のガス水比のことでしょう。
http://www.env.go.jp/nature/onsen/man_mmmc.pdf

ガス水比、温泉の湧出量、ガス成分比との関係が以下のサイトで紹介されており、メタンガスの危険性を予測するのにあった方が良いデータなので、依頼されることがあるのでしょう。
http://www.env.go.jp/nature/onsen/comm_cngsm/06/mat05-5.pdf#search='ガス 水 比'

「toho」さんのところは、計量証明事業者であるが、温泉法の登録分析機関でないために「ガス水比」の分析方法が分からず、質問されたと推測します。

「なんちゃって計量士」さんが不安を持たれているように、このQ&Aの回答でもって試験方法とされるよりは、以下のような各都道府県の関係機関に質問され、または、温泉法の登録分析機関の試験方法をもって、試験方法を確実なものとして実施されるべきでしょう。
http://www.pref.fukui.lg.jp/doc/eisei/onsen/onsensaisyu.html

なお、渋谷の温泉施設の爆発事故があった当初から、このような試験が法制化されると予測しておりました。これにより二度と同様な爆発事故が起こらないことを祈っております。「toho」さんのところも金儲け仕事ではなく、事故を未然に防止する業務の一端を担っているのだと自覚し、自らの試験方法を確実なものとして行ってください。

回答に対するお礼・補足

ご回答いただき、ありがとうございます。

おっしゃるとおり、メタン濃度測定手法マニュアルの記載事項です。
ガス水比については、マニュアルに記載する以上、厚生労働省がその測定方法を明確にすべきとの声があったようですが、今回のマニュアルでは結局明文化されませんでした。
管轄の自治体機関にも問い合わせてみたのですが、具体的な方法についてはご存知ありませんでした。
前にも書きましたが、年明け早々にも関係団体のほうに問い合わせみます。
どうも、ありがとうございました。

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