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環境Q&A

全リンの分析について 

登録日: 2008年10月02日 最終回答日:2008年10月03日 ごみ・リサイクル リサイクル

No.29765 2008-10-02 14:15:05 ZWlbb4 min

 ICP-MSは全リンの分析を行いたいのですが、ICP-MSでは感度がよくないのでしょうか??
 一般にはモリブデン酸青法が用いられているようですが、ICP-MSで測定する場合、注意する点などがあれば教えてください。
 

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No.29773 【A-1】

Re:全リンの分析について

2008-10-03 03:54:06 たそがれ (ZWla61d

私もICP-MSでPを確認したことがありませんので経験者の回答がつくまでのつなぎとしてお答えします。

ICP-MSでは他の機器と比べようもないほど試料の性状が問題になるんです。土壌や底質の分解液なのか、溶出液なのか、排水レベルなのか、環境水レベルなのか等です。
一般論でいえば少なくとも不得手な元素です。
まず、プラズマ中でイオン化しにくい上に空気や水からできるNOHが大きなバックグラウンドになりますので他の元素に比べれば感度は大きく下がると言われています。したがって、他の元素のようにppbレベルは期待できないはずです。検出限界が載っているほとんどの文献でもPは避けています。
さらに質量数31だけしかとれませんので、分子イオン等の重なりを他の分析法でしか確認のしようがないんです。その意味でマトリックスの多い汚泥なんかは極めて危険です。
きれいな試料というのが前提になりますが、硝酸はNがありますので薄い塩酸酸性で確認されることをお勧めします。

また、私は汚泥肥料等を発色法でやる前によくICP発光であたりをつけたりしましたが、よく合いましたよ。もしICP発光を保有していたらこちらでも確認してみてください。

回答に対するお礼・補足

たそがれさん

 ご返事が遅れまして申し訳ございませんでした。汚泥中のリンを測定したいと思っていたのですが、ICP-MSではなくモリブデン青吸光度法で分析を行うことになりました。
 まだまだ勉強不足ですが、今後の研究で大変参考になりました。ご丁寧にご返答していただきありがとうございました。

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