ごみ焼却炉飛灰中の6価クロムの由来物質について
登録日: 2008年08月29日 最終回答日:2008年09月26日 ごみ・リサイクル ごみ処理
No.29198 2008-08-29 10:10:34 ZWl9e25 たんこたろう
勤務先の一般廃棄物焼却炉の飛灰ですが、成分として6価クロムが数mg/kgから十数mg/kg含有しています。そこで6価クロムの由来物質について伺います。
1 ごみ中の6価クロムは焼却炉の千度近い高温のなかで、6価のままで飛灰に移行するのでしょうか。
2 ごみ中の3価クロムや金属クロムは、飛灰に6価の形で移行するのでしょうか。
3 6価クロムを多く含むごみは、メッキ廃液や皮革なめし廃液が知られていますが、廃液が事業系ごみとして搬入されることはないと考えています。しかし、メッキ工場等の処理プロセスをよく知らないので伺うのですが、めっき工場等から6価クロムがウエス、床清掃ごみ等固形ごみの形で紛れ込む可能性があるのでしょうか。
4 そのほか、飛灰中の6価クロムの原因物質についてお心 当たりがあればご教示ください。
なお、飛灰中に6価クロムがあっても、キレート処理後の溶出試験は埋め立て基準を満足していますので、とりあえず問題ではありません。また、キレートの注入率は主に鉛を対象として決定していますので経費上の問題でもありません。しかし原因物質によっては対応が必要と考え伺う次第です。
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No.29199 【A-1】
Re:ごみ焼却炉飛灰中の6価クロムの由来物質について
2008-08-30 14:39:41 廃棄物の良心 (ZWl7522
焼却炉のキャスタブルに、6価クロムを練り込む場合があります。
二次燃焼室や、溶融炉のスラグ排出口付近に使用しているのを見たことがあります。
No.29207 【A-2】
Re:ごみ焼却炉飛灰中の6価クロムの由来物質について
2008-08-31 06:05:50 Dr.ゴミスキー (ZWl651d
色々な製品から[総クロム」は検出されていますが、「6価クロム」は未検出でした。失礼しました。(一部訂正)
同組合の次のHPでご確認下さい。
http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/thermal/index.html
No.29227 【A-3】
Re:ごみ焼却炉飛灰中の6価クロムの由来物質について
2008-09-01 09:12:34 珠 (ZWla258
原料の製造(焼成)過程で三価から六価に酸化されることが知られています。
ttp://www.pwri.go.jp/team/volcano/ssc/zairyoutokusei/6rokkakuromu.pdf
焼却前のプラスチックから総クロムが検出されてるんだから、
焼却後に六価クロムが検出される可能性はあるでしょうね。
(焼却?焼成?温度にもよると思いますが・・・)
No.29228 【A-4】
Re:ごみ焼却炉飛灰中の6価クロムの由来物質について
2008-09-01 09:51:03 ごろり (ZWl6014
http://www.corrosion-center.jp/news/archives.html
No.29231 【A-5】
Re:ごみ焼却炉飛灰中の6価クロムの由来物質について
2008-09-01 12:18:26 ひゅるり (ZWl7b30
No.29279 【A-7】
Re:ごみ焼却炉飛灰中の6価クロムの由来物質について
2008-09-05 14:38:45 K太郎 (ZWlb516
シロアリ防止、木材防腐剤としてヒ素やクロムが使われていたそうです。
建築廃材がどの程度含まれているか調べてみては如何でせう
No.29675 【A-8】
Re:ごみ焼却炉飛灰中の6価クロムの由来物質について
2008-09-26 21:19:11 おせんち (ZWlb24a
現在に当てはまるかどうか分かりませんが、クロムについての由来は、クロムメッキ製品、ステンレス製品、顔料のクロムイエロー(クロム酸鉛)、クロムグリーン、磁気テープなど、炉内で酸化して3価になり、塩基性の焼却灰中で6価に酸化されているようでした。
当時、金属クロムの状態で廃棄物になるものが相当あると思われていました。ステンレス製品であっても、高温でまったく酸化しないで金属のまま焼却灰中に移行することはなく、焼却灰の溶融塩との接触で腐食したり、特に繊維状、針金状・網状のものは、ほとんど酸化物になってしまっているようです。
焼却灰の分析に当たっても、縮分し、粉砕した焼却灰中に遊離金属のクロムがふくまれており、これがクロム塩として誤差を与えたりしていました。
飛灰等への移行は、当然考えられます。金属塩化物の融点、沸点を確認するとアンチモン、鉄など煙突排ガス温度程度で気化するようなものもありヒュームとして排気ガス中に移行するものも確認されていました。クロムは、飛灰中に混入して移行したものと推測していたように思います。これらは、ゴミの分別が相当進んだ現在でも、起こりうるように思います。
当時は、東京都の清掃研究所、その他2、3の大都市で研究している程度でした。その後、日本全国のゴミ戦争のため、一部の専門誌には発表されているようでしたが、それら折角の情報も広く公にされることが無かったように思います。
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