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環境Q&A

産業廃棄物からできる商品の例は? 

登録日: 2008年02月06日 最終回答日:2008年02月08日 ごみ・リサイクル 産業廃棄物

No.26881 2008-02-06 06:47:53 ZWlaea spica

はじめて利用させていただきます。

子どもたち向けに、産業廃棄物についてまとめているのですが、
産業廃棄物からできるリサイクル商品には、例えばどんなものがあるでしょうか?

ペットボトルや空き缶、古紙などのリサイクル例は見つかるのですが、
「産業廃棄物」とするとなかなか見つかりません。

できれば分かりやすいもので…とは考えていますが、
何かヒントになるものでもかまいませんので、教えていただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

総件数 6 件  page 1/1   

No.26885 【A-1】

Re:産業廃棄物からできる商品の例は?

2008-02-06 22:28:44 もと (ZWl9f45

>
産業廃棄物には色々なものがあります。
下のリストを参考に

下水道汚泥 リサイクル
廃油 リサイクル
廃酸 リサイクル
金属くず リサイクル

とか検索してみて下さい。


産業廃棄物
燃え殻(例として、灰かす、石炭ガラ、コークス灰)
汚泥(例として、ケミカルスラッジ(製紙スラッジ、めっき汚泥)、下水道汚泥、ベントナイト汚泥、浄水場沈殿汚泥)
廃油(例として、潤滑油系廃油、切削油系廃油、洗浄油廃油、絶縁油系廃油)
廃酸(例として、廃硫酸、廃塩酸)
廃アルカリ(例として、石炭廃液、アンモニア廃液、写真現像廃液、か性ソーダ廃液)
廃プラスチック類(例として、廃発泡スチロール、廃合成繊維、廃写真フィルム、廃ポリ容器)
ゴムくず(例として、天然ゴムの切断・裁断くず)
金属くず(例として、古鉄、スクラップ、ブリキ・トタンくず、鉛管くず)
ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず(例として、板ガラスくず、破損ガラス、廃あきびん類、陶器くず、耐火煉瓦くず、コンクリート二次製品、石膏ボード)
鉱さい(例として、高炉等からの残さ、不良鉱石)
がれき類(例として、工作物の新築、改築又は、除去に伴って生じたコンクリート破片・レンガ破片)
ばいじん(例として、電気集じん機捕集ダスト、バグフィルター捕集ダスト)

回答に対するお礼・補足

>もとさん

「産業廃棄物」をひとくくりで考えていたのがだめだったのですね、
産業廃棄物は総称ですものね、それは見つからないはずだ…、と納得です。

リストもあげていただいてありがとうございました。
もう少し具体的に検索してみたいと思います!

No.26896 【A-2】

Re:産業廃棄物からできる商品の例は?

2008-02-07 16:23:25 takos (ZWl8c11

色んな産廃があるんで色んな再生方法がありますが、基本的には原料になると教えてあげたらスムーズでは無いでしょうか。
今アツイのはレアメタルですかね。時々テレビでも特集してますし。廃プラもガラスくずも、廃油も原料になります。

あ、でもこの場合有価のケースが多いから産廃にならないかもwしまったww

逆にリサイクルを語った悪い例を教えてあげるのも教育上いいかもしれませんね。豊島とか。

回答に対するお礼・補足

>takos様
おっしゃるとおり、リサイクルって、また資源レベルに戻すということなんですよね、
その“資源レベル”から、さらに商品になった!というところを提示してあげたかったのですが…。
でも「原料」に戻ることを教えてあげないと、商品を見ても「はぁ?」となってしまいそうですね。

「豊島」は有名なお話なんでしょうか、
恥ずかしながら、さきほどまでぜんぜん知りませんでした。
1を教えるのに、100を知っていなければ、と思ってはいるのですが…。
ご回答ありがとうございました!

No.26903 【A-4】

Re:産業廃棄物からできる商品の例は?

2008-02-07 21:49:21 せららばあど (ZWl5a36

都道府県によっては、リサイクルによって作られる製品のうち、一定の条件を満たすものを「認定」する制度が設けられています。
けんせつPlaza((財)経済調査会が運営する建設総合ポータルサイト)に各都道府県のリサイクル製品(制度・製品集)につながるリンク集がありますので、これをご覧になってはいかがでしょうか?
http://www.kensetsu-plaza.com/recycle.html

おそらくどの自治体でも、一般廃棄物、産業廃棄物のいずれも対象にしていると思いますので、その中から「産業廃棄物」に該当しそうなものを探してみてください。
中でも、建設資材は産業廃棄物由来のものが大半だと思います。
建設資材はJIS規格が定められているものが多く、各都道府県が認定する場合も、廃棄物を活用したものであることと併せて、こうした規格を満足する品質であることが求められているはずです。

ただ、残念なことに、建設資材として認定された製品である「フェロシルト」が、認定後の製造に問題があり、有害物質を含んでいたことなどから、事件・裁判になった例もあります。
こうした「偽装」問題は何もリサイクル認定製品に限ったものではなく、今や食品、再生紙など枚挙に暇がありません。「認定されているから大丈夫」と短絡的にとらえないことも大事な視点だと思います。

spica様のいらっしゃる都道府県でも認定制度・製品があって、子ども達に具体的な話ができればいいですね。

回答に対するお礼・補足

>せららばあど様
リンク先のサイト、大変参考になりました。
私たちの住んでいる県でも認定制度を行っていて、
汚泥など、イメージのわかなかったものもリサイクル商品になっていたり、
“一定の”、かもしれませんが、基準とすることができそうです。
ご回答ありがとうございました!

No.26907 【A-5】

Re:産業廃棄物からできる商品の例は?

2008-02-08 00:34:59 久遠 (ZWl598

県の認定制度について一言補足

これは、殆どが頓挫してます。
理由は『県は認定だけで買ってくれないから』です。いくらお墨付きを与えてもお墨付きを与えた機関が買わないんじゃ仕方ない。業者の中にははっきり『自治体のリサイクル認定製品は作れば赤字になる』と言ってます。

もちろんそうした動きに最近少しずつ変化が出始めてきているのも事実ですが、現実はかなり厳しいです。


それと産業廃棄物という言葉をもう少し勉強された方が良いと思います。古紙が産業廃棄物なのか?ペットボトルはどうなのか?

 それよりも子供達に教えるのには、子供の目線から説明するだけで十分かと。
 いわゆる『ゴミが製品になる』と言えば良いだけです。そうすれば携帯電話のリサイクルも、自動車のリサイクルも古紙のリサイクルも理解しやすいでしょう。

 それと、少し面白い話しでは、最近様々なゴミから商品を作るという新しいデザインの考え方です。

 例えば

・レコードを融曲させてお盆を作る
・自転車のギアを写真のフレームにする
・古くなったブラインドを切って定規にする
・パソコンの基盤をシステム手帳のカバーにする
・古くなった千円札を半ゲル状にして時計の枠に使う

などです。

 そうすると、自分の手に届く身の回りの生活廃品から新しい道具が生まれ変わるかもしれません。
 例えばある生活廃品を使ってグループで何かを作ってみる。そういう前向きな授業をやる方が良いかもしれません。

 私が学校の授業に訪問して思うのは、特に環境の授業の場合、子供達に地球温暖化とか産業廃棄物増加など過大なテーマを与えてしまうが故に、彼らは一生懸命かんがえるのですが、結局『大変だと思います』で終わってしまうこと。
 いい話ばかりしても駄目ですが、子供が未来に前向きになれるようなそんな助けをしてあげて下さい。

 産業廃棄物とか、難解な話しをを付け焼き刃で覚えてひけらかしても子供は反応してくれませんよ。

回答に対するお礼・補足

>久遠様
いくつかのご指摘、ありがとうございます。

現状のところ、リサイクルとコスト、環境保護と経済は、大きなイシューですよね。
家庭的なレベルでも、それは大いにあるように個人的に感じています。

また、おっしゃる通り、
「産業廃棄物」の捉え方を間違っていたといくつかのご回答のおかげで改めて気づきました。
似たようなものでも、出所によって産業廃棄物だったり、一般廃棄物だったりするわけですものね。


子供達に向けては、自分自身がいろいろを学んだ上で、
その中から、“希望を持って、楽しく”学べるように組み立ててあげたいと思っています。
久遠さんに教えていただいた“デザインの考え方”のところの例は、子どもの注目を集められそうですね。
参考にさせていただきたいと思います。

様々なご指摘、ありがとうございました。

No.26909 【A-6】

Re:産業廃棄物からできる商品の例は?

2008-02-08 02:08:53 まきまき (ZWlae13

spicaさんは、家庭ごみの再利用じゃなく、産業廃棄物からできるリサイクル商品を知りたいんですよね。でしたら、リサイクル認定製品をあたってみるのが、手っ取り早いと思います。
せららばあどさんがご紹介下さったサイトは、私も今まで知らなかったので、お役立ちです。

私の知る限り、リサイクル認定製品が「殆どが頓挫」なんてことはありません(頓挫した製品もありますけど)。
知人が認定もらってますが、結構厳しく審査されてましたし、認定後は、そのお墨付きだけでなく、性能試験の結果なども相手に見てもらって、販路を拡大しています。
できることなら、そんなマジメな業者に当たってみてはいかがでしょうか?

余談ですが、どんな商品でも、開発・企画段階では、「供給量に見合った原材料が確保できるか」「安定した品質が確保されるか」「供給量に見合った需要が見込めるか」「生産初期の販売先の見通しがあるか」「品質や価格で競合品との差異化が図れるか」などなど、いろんな条件を考えて世の中に出しています。これは商品の生産・販売に携わる者のイロハです。

商売相手が県であれ企業であれ、自社製品を買ってもらうための営業さんの努力は並大抵ではないはずです。
「県が認定だけで買ってくれないから」ダメになった例があるとしたら、それは業者自身の考え方が、そもそも頓挫してたんだと思います。

回答に対するお礼・補足

>まきまきさん
ご回答ありがとうございます。
「リサイクル認定製品」はとても参考になりそうです!

こういった認定は“一定”とはいえ1つの基準を“第三者”として示してくれると思っているので、
問題を抱えながらも今後うまく運用されていくといいなと個人的に思っています。
リサイクルが営利事業として成り立っている例が現状でどのくらいあるのかは分かりませんがが、
まきまきさんのお知り合いの方のようにぜひ活躍していただきたいですよね。
もちろん私も消費者として、商品の環境性能みたいなものを1つのポイントとして見られるようにしていきたいと思います!
ありがとうございました!!

No.26912 【A-7】

Re:産業廃棄物からできる商品の例は?

2008-02-08 10:43:14 久遠 (ZWl598

私は、

>もちろんそうした動きに最近少しずつ変化が出始めてきているのも事実ですが、現実はかなり厳しいです。

とコメントしてます。

それと、県のリサイクル認定製品は、ノリで始まってるだけで、そういう民間を踊らせる無責任な態度が、製品が普及しない現実に繋がっているという事実を暗に表現しているだけです。

リサイクル認定製品、確かに良いことですよ、会社の自助努力、確かにおっしゃる通りですよ。
けど、自治体がどらだけ安易にこうした無責任な制度を作って、民間を踊らせているのか、全国の同制度の認定製品で、製品単体で黒字になっている例がどのくらいあるのか?ご存知ないようですね。
県によっても取組の温度にかなり格差があります。
ほんの一部の売れている例(地域)だけで判断するのは危ういと思います。

但し、繰り返しますが、『改善されつつあります』よ。

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