植物による二酸化炭素固定について
登録日: 2007年08月15日 最終回答日:2007年08月17日 地球環境 地球温暖化
No.24334 2007-08-15 09:27:18 アサガオ
去年から我家では暑さ対策としてアサガオを育て、緑のカーテンを作り、同時に二酸化炭素の削減も期待しながら実施しています。そこで質問ですが、
1)アサガオを育てた場合、大気中の二酸化炭素が固定されることを期待しても良いのでしょうか?固定されるなら、どのくらいの二酸化炭素が大気中から固定できるのでしょうか?
2)1)の答えが期待できると仮定した場合ですが、去年は終わったアサガオを燃えるゴミとして出してしまい、折角固定した二酸化炭素を、大気へ放出する形になりました。もし、燃やさず肥料として再利用することができるのなら、確実に大気中の二酸化炭素の固定に貢献できると思うのですが、何かいい方法はないでしょうか?一般的には堆肥を作る方法があると思いますが、当方は住宅地に居を構えており、難しい所があります。家庭用の生ゴミ機で可能かどうかと調べてみましたが、繊維質が多い植物などには適さないようでした。
できれば、緑のカーテンによって省エネを目指し、さらに植物を育てることで温暖化防止に役立つような活動を考えています。この道の専門家のご意見が頂ければ幸いです。よろしくお願いします。
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No.24341 【A-1】
Re:植物による二酸化炭素固定について
2007-08-16 09:53:56 環くん (
肥料にしたら、土中の微生物が分解して大気中にまた二酸化炭素として放出されますから。
もちろんゴミの減量という観点からは、
肥料などにして家庭で処理できるにこしたことはないと思いますが。
また、二酸化炭素固定の効果が期待できるのは「植物」ではなく、
「森林」、もっと正確に言えば「樹木」だと思います。
もちろん樹木もいずれは枯れて、二酸化炭素は放出されてしまうのですが、
寿命が長いため、何十年も二酸化炭素をストックしておく効果が期待できます。
逆に言えば、一年や二年で枯れてしまう草本を少しばかり植えても、
ほとんど効果は期待できないと思います。
それより、冷房を控えて二酸化炭素を出さない生活を心がける方が、
よっぽど二酸化炭素削減の効果が高いと思います。
無駄な物を買ってから、さらにエネルギーを使ってリサイクルするより、
そもそも買わない・使わない(リデュース)方が良いのと同じことですよね。
アサガオは、冷房を使わない生活のための一つの手段、
とお考えになってはいかがでしょうか?
回答に対するお礼・補足
環くん(様?)。クリアな回答ありがとうございました。植えるなら植物より樹木、そして二酸化炭素を出さない生活の方が貢献できることがわかりました。我家はよっぽどのことがない限り冷房はつけないのですが、さすがにこの2、3日の日本記録を更新した酷暑では冷房(エネルギー)を使わざるを得ない不本意な状況が続いていますが、これからもできることから進め、効率の良い方法を模索して行きたいと思います。ありがとうございました。
No.24344 【A-2】
Re:植物による二酸化炭素固定について
2007-08-16 11:20:41 君山銀針 (
気温が下がった分、冷房を使用しなければ、二酸化炭素削減につながりますが、1年で枯れてしまうので、二酸化炭素固定までは期待できないと思います。二酸化炭素を固定したいのなら、せめて木を植えましょう。
参考 過去Q&A
二酸化炭素の吸収量の多い植物について
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=7506
よくある質問 1本の木はどれくらいの二酸化炭素を吸収しますか?
http://www.eic.or.jp/faq/index.php?sid=69475&lang=ja&action=artikel&cat=6&id=14&artlang=ja
緑のカーテンとは
http://www.ecomix.jp/ecomix_design/midorinoka-ten/midorinoka_ten.html
http://www.pref.oita.lg.jp/13010/gomi0/shiki/curtain.html
回答に対するお礼・補足
君山銀針様。回答、ありがとうございました。また、有用な情報提供に感謝いたします。気温上昇の抑制と大気中の二酸化炭素の減量が一石二鳥でできればと思っていたのですが、なかなか難しいですね。頂いたこれらの情報を参考にして、今後は進めて行きたいと思います。ありがとうございました。
No.24347 【A-3】
Re:植物による二酸化炭素固定について
2007-08-16 12:03:54 たろーめん (
>1)アサガオを育てた場合、
炭酸ガスと水を用いて光合成を行う植物であれば、炭酸ガスを植物が吸収しますので生物学的に見る限りでは「固定(吸収)」します。
その量ですが、大ざっぱな求め方をご紹介します。
光合成を担う一つの葉緑体で炭酸ガス六分子が固定されるとします。直径を5μm、それが葉の表面に一様にならんでると仮定して計算すると一枚の葉に固定される炭酸ガスの分子の数が求まります。そして、それを気体換算する事で大まかな量が求まり、これに一株の植物の葉の枚数を乗ずると一株あたりの炭酸ガス量が求まります。ただし、これは先にも書きましたがいろいろな因子をすべて無視した非常に大まかなものですので、本当の参考としてください。
>2)1)の答えが期待できると仮定した場合です
敷地内に使用しない土壌部分があるのであれば、かれてからそこにまく、埋めるという方法があります。いわゆる森林での作用を利用するものです。暗く、じめじめとしていれば必要な生物が出現して土壌(いわゆる腐葉土)に変えていきます。乾燥雰囲気であれば、ある程度の遮光、散水により再現できます。
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以上の内容は、すべてその現象にのみ注目しております。いろいろな因子を加味して考えていくならば固定される炭酸ガスよりも排出される炭酸ガスの方が多いことになると考えます(たとえば、散水時に作業する人間が炭酸ガスを排出するなど)。
ご参考になれば幸いです。
回答に対するお礼・補足
たろーめん様。科学的な回答、ありがとうございます。私もたろーめん様の言うように、「生物学的」には植物を育てることで、「固定」ができると考えていました。しかし、たろーめん様含め、皆さんの回答から考えると、「固定」より「放出(エネルギー使用)」の方がどうしても大きくなってしまうことがわかりました。そうなると、効率が良いのは二酸化炭素をできるだけ出さない生活という点が、リーズナブルな帰結点ではないかと考えます。先ほどのニュースで北極の氷の面積が過去、最小になったと報道がありました。専門家の予想より30年程度速い速度だそうです。一刻の猶予もない状態であるのに、効果的な方法をなかなか実践できないことに歯がゆさを感じます。ですが、できることから進めて行きたいと思います。ありがとうございました。
No.24372 【A-4】
Re:植物による二酸化炭素固定について
2007-08-17 01:06:40 カーテンほしい (
我社事務室の冷房は28℃設定のはずですが、
廊下から熱気が入り込んでとても暑かったです。
廊下は日光サンサン、冷房はカット。
地球温暖化防止のためとはいえ
暑さをふせぐための工夫が必要ですね。
「緑のカーテン」に取り組んでいる役所もあるんですね。
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/kankyo/kankan/index.htm
見た目にも涼しそうでうらやましいです。
我社にもこのようなカーテンがほしいです。
自宅では朝顔を育てています。とてもカーテンにはなりませんでしたが。
花も実も終わったら、つるを使ってリースにしてみようと思っています。
夏の思い出を冬の思い出作りにつなげてみようと思っています。
回答に対するお礼・補足
カーテンほしい様。
レス、ありがとうございます。緑のカーテンに取り組んでいる役所や学校、デザイン事務所などが増えてきているようです。我家もお隣さんが、ゴーヤで始めたのがきっかけだったのですが、うちは誰もゴーヤを食べないので、アサガオにしました(笑)。今年のアサガオは、さすがに元気がなくクタってます。夏の思い出としては、毎年デジカメで写真を残してPCの壁紙などにして過ぎた夏を惜しんでいます。ありがとうございました。
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