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環境Q&A

地下水の汚染基準について 

登録日: 2007年05月12日 最終回答日:2007年05月17日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染

No.22501 2007-05-12 02:45:38 マックス

環境分野の初心者です。

地下水の環境基準値と地下浸透基準値の関係について、教えて頂きたく質問させて頂きます。
各基準にある有害物質の項目は、総じて(例えばカドミウム、鉛、六価クロム他)地下浸透基準の方が環境基準より厳しくなっているのはどうしてでしょうか?

例えば大気や排水の場合は、排出される物質の濃度は排出後にそれぞれ大気や河川によって薄められるため、大気汚染防止法や水質汚濁防止法により定められている排出基準(および排水基準)は、環境基準より高め(約10倍)に設定されているものと理解しています。

地下水への浸透の場合、直接飲料水として人の口に入ることが想定されることから、排水基準と比して地下浸透基準が厳しいことは理解できるのですが、環境基準より総じて厳しい理由が不明です。

どなたか詳しい方がいらしたらご教示ください。

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No.22556 【A-1】

Re:地下水の汚染基準について

2007-05-15 20:44:22 東京都 / あいっちゅ

>環境分野の初心者です。

初心者ならば、本を読んで勉強することです。
読むべき本も、自分で探した方が勉強になります。
まずは、図書館へGO。

No.22589 【A-2】

Re:地下水の汚染基準について

2007-05-17 17:10:13 kanzx

こんにちわ。僕も学生で勉強中なのですが、今読み進めている本に関係ありそうなことがたまたま書いてあった気がしたので、引用文を↓に。


********
地下水は飲用されるため、環境基準には水質基準が用いられている。土壌は基本的には地下水を涵養する媒体であり、そのため土壌環境基準は溶出濃度で規定されている。この溶出濃度には、土壌を経た浸透水は希釈されることなく地下水に到達するため、地下水環境基準が適用されている。

  (略)

農用地の重金属類については農産物に移行し、食品摂取によるリスクの観点から、土壌環境基準が設定されている。


参考文献
日本地下水学会編、「地下水土壌汚染の基礎から応用―汚染物質の動態と調査・対策技術―」、P9、理工図書
********

あと、多くの重金属は陽イオンに電離し、負に帯電した土壌中に吸着されるけど、六価クロムは陰イオンに電離して土壌中を浸透し、地下水汚染を招くことがあるともありました。


やはり、直接飲むリスクという部分もあるのでしょうが、農産物に関わることから、土壌の方の環境基準で定められているのではないでしょうか。

後は、扱われてる法律が土壌汚染対策法の方とかだったりするかもしれませんね。そうすると、土地取引とかが絡んできて、そのへんで厳しい規制になることもあるんではなかろーかと思ったりします。


>どなたか詳しい方がいらしたらご教示ください。

詳しい人じゃありません。調べるヒントくらいにはなるんじゃないかなと思ったので、コメントしてみました。
ズバリの回答でなくて、すいません(^^;)

回答に対するお礼・補足

Kanzxさま

お礼の返事が遅くなりました。ご記載の参考文献をあたってみます。ありがとうございました。

マックス

No.22590 【A-3】

Re:地下水の汚染基準について

2007-05-17 18:14:26 だい

水質汚濁防止法では、有害物質を含む水を地下に浸透させることを禁じています。地下浸透基準値は、有害物質を含んでいるか否かを判断する基準ですので排水基準、環境基準より厳しく設定されています。一般的には、分析結果が定量下限値未満となる値です。

回答に対するお礼・補足

だい さま

返答ありがとうございます。
直接摂取する地下水への浸透となる場合は、比較すべき基準は飲料水基準かとも思い比べてみたのですが、やはり浸透基準の方が総じて厳しいようです。地下水脈に浸透すれば、地上水同様に一定薄まることを勘案すれば、そこまで厳しい理由がいまひとつ腑に落ちない状態です。
いずれにしても更に自分なりに調べてみます。
一旦これで締め切りにさせて頂きますが、皆さんありがとうございます。

マックス

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