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環境Q&A

トリハロメタンと塩素添加量 

登録日: 2007年04月23日 最終回答日:2007年04月25日 水・土壌環境 水質汚濁

No.22338 2007-04-23 07:15:43 mcpp

教えてください。トリハロメタンという物質が水道にあると聞きました。質問はトリハロメタンと残留塩素量の関係についてです。
水道の場合、残留塩素ということで過剰な塩素を添加しているわけなので前駆体はほどんどが反応していると考えてよいのでしょうか?
理論上、T-THM生成反応は初期塩素濃度の関数とされますが、実際に例えば塩素量を0.5ppmを1.0ppmに増加させても生成されるT-THMは大きく変わらないのではないかとおもうのですが。。。
いかがでしょうか?
塩素を消費する物質がすべてトリハロメタン前駆体の場合であれば理論は成立すると思いますが、実際はそれ以外の物質によって塩素は消費されるのではないかと思います。
お詳しい方教えてください。

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No.22353 【A-1】

Re:トリハロメタンと塩素添加量

2007-04-25 07:31:24 パラレル

私もそれほど詳しい訳ではないので、どなたか補足等ありましたらお願いします。

>水道の場合、残留塩素ということで過剰な塩素を添加しているわけなので前駆体はほどんどが反応していると考えてよいのでしょうか?
 上記の問いに対して、「判りません」とお答えします。
 フミン質などの前駆体からTHMなどの消毒副生成物が生成する反応は遅いと言われています。また一般的にTHMやハロ酢酸などの消毒副生成物は、有機物濃度、水温、pH値や塩素との接触時間などで生成量(生成度合い)が異なります。管末で採取した水道水中の消毒副生成物濃度が、供給源に近いところで採取した水道水に比べ、高く検出されることは多々あります。
 前駆体そのものの定量について私は存じ上げないのですが、上水試験に記される消毒副生成物生成能の試験方法は以下のものです。
 「pH7.0、温度20℃、反応時間24時間で24時間後の遊離残留塩素が1〜2mg/L残留する条件で生成した消毒副生成物量を測定する」
 お尋ねの水道水で本試験を実施し、消毒副生成物量が増えれば未反応物があり、全く増えないのであれば、ほとんどが反応している可能性がありますとしか言えないのではと思います。
>理論上、T-THM生成反応は初期塩素濃度の関数とされますが、実際に例えば塩素量を0.5ppmを1.0ppmに増加させても生成されるT-THMは大きく変わらないのではないかとおもうのですが。。。
 生成能が一定で、完全に反応させる(接触時間を十分にとる)であればそうでしょう。上記に示した通り、供給源に近い場所では、THM濃度が違う結果になる可能性は十分あるでしょう・・。

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