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環境Q&A

NOxのサンプリング方法 

登録日: 2007年01月06日 最終回答日:2007年01月10日 大気環境 大気汚染

No.20285 2007-01-06 05:34:45 大学1回生

バイトで環境の仕事をさせてもらっているのですが、NOX(窒素酸化物)のサンプリング方法で直接採取法以外に連続採取法があるのですが、現在の法律で方法も詳細が書かれたものはあるのでしょうか?直接法ではNEDA,PDS,ザルツマン吸光度法、ICなどがありますが、連続法での詳細は排出ガス中の窒素酸化物濃度の測定はJISB7982に定める自動計測器を使用して、JISK0104に定める方法のうち連続分析法により行うこと、また、46年通達第4の3の(1)及び48年通達第3の2の(3)のウの(ウ)に留意することと書かれていますが、そこでは直接法も同時に行うとされています(改正したのか分からないけど)。現在の方法の詳細、例えば、時間、機器単独でいいのかなど分かる方おられましたらご教授ください。

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No.20288 【A-1】

Re:NOxのサンプリング方法

2007-01-07 00:44:46 火鼠

環境といっても、大気汚染防止法で言う、特定施設の測定と、環境基準の測定を混在させてませんか?一緒に論じると、おかしくなりますよ。ザルツマンで、ボイラーのNOxはみませんからね?ちっと。整理されたら。いかがでしょう?

回答に対するお礼・補足

有難う御座います。知りたがりの性分ですみません。火鼠さんのおっしゃっていることとは、昭和48年8月9日環大規133号に書いてある下記の内容ですでに他の方法ではできないため、おっしゃっているのでしょうか?それとも法律で何か他に書かれているのでしょうか?すみませんがご教授願います。

分析法は、日本工業規格K0104に定める分析法のうちから測定対象排出ガスの特性に応じたものを採用すること。なお、測定分析にあたつては、分析法相互の相関を明らかにしておく等のため、次の事項に留意すること。
(ア) この規格に採用された分析法によつても分析値に差が生ずると思われるので、分析をする者が同一の試料につき数回の分析を行ない、分析値のバラツキの程度を確認しておくこと。
(イ) フエノールジスルホン酸法(以下「PDS法」という。)以外の分析法にあつては、濃度約100ppm及び約500ppmの2種の一酸化窒素標準ガスを用いてPDS法と同時測定を行なうときその分析値の比が0.95〜1.05の範囲内にはいるよう操作条件が確立されていること。

No.20291 【A-2】

Re:NOxのサンプリング方法

2007-01-07 19:41:02 筑波山麓

「大学1回生」さんの質問に対する回答になるかどうか分かりませんが、大気ばい煙(煙道)測定と仮定し、私のケースをお話します。

少し進んだ計量証明事業所の大気ばい煙測定では、酸素、二酸化炭素、一酸化炭素、硫黄酸化物、窒素酸化物の5項目を同時に連続採取して分析しているところが多いです(依頼された項目に5項目がある場合)。下記は、私どもが使用していた機器のサイトです。たまたま、私が同伴して行ったばい煙測定でもH社(歴史が古い中堅事業所)がこのメーカーの機器を使用していました。他にも数社が使用しているのを目撃しております。
http://www.jp.horiba.com/analy/pg-200_series/
また、他のメーカーでも、同様の機器が販売されております。

私は上記メーカーとは何の関係もないものですが、使用して非常に使い勝手が良かったこと。及び、4年ほど前、排ガスの酸素濃度をタイムオンで測定し測定値をフィードバックして空気供給量をコントロールする装置を取り付けた燃焼方式のボイラーで、機器のメンテナンス不良により酸素濃度1%以下となり一酸化炭素が検出され、大騒ぎになったことがあります。このときに問題解決に大きく貢献したのでこの機器でしたので書きました。

私どもは、この機器で、連続10分間測定し(同時に水分の測定を行うので10分間、及びボイラーの運転状況を把握するのにこれくらいの時間が必要)、これの測定値から対象施設の燃焼状況(運転状況)を判断し、等速吸引測定を行っていました。そして、この機器のデータをPCに取り込みグラフ化し、他のデータと併せて報告書を作成する自作ソフトを使用していました。

現在は、昔と違って、省エネその他の理由により、貫流ボイラーの使用(絶えずON/OFFを繰り返す)又は/及び上記のような燃焼方式を採用しているボイラーその他が多く、酸素及び二酸化炭素測定濃度が激しく変動するので、直接法では、正確な二酸化炭素、酸素濃度、窒素酸化物濃度を把握できないケースが多くあります(私どもが実施している工場がほとんど一部上場メーカーであったからかも知れませんが)。

「大学1回生」さんのアルバイト先のレベルが分からないのですが、同一施設で、数回サンプリングを繰り返した測定値が大きく違っていたケースがありませんか。そして、そのような場合、上記のようなケースであった場合がありませんか。

回答に対するお礼・補足

有難う御座います。知りたがりの性分なのですみませんが、その方法は昭和48年8月9日環大規133号に記載されている連続方法のことでしょうか?ということは直接分析も行っているのでしょうか?また、昭和46年8月25日環大企5号に記載されている内容(採取時間による回数、平均値、有効範囲等)も連続分析で考えているのでしょうか?(同時に直接分析を行っているならそちらを考えているのでしょうか?)後、JIS0104では連続分析では1時間の平均値と書いてありますが、どうなのでしょうか?言える範囲で結構ですので、ご教授願います。

No.20298 【A-3】

Re:NOxのサンプリング方法

2007-01-08 18:52:20 火鼠

返信ありがとうございます。K0104なんですね。私は、過去なんで、もう環規133は覚えてません。あったな〜そんなの程度なんです。もう一度見直してから、出直します。でも、2種って言われてましたけど、化研2種は、計量法で推奨してるだけで、(2種以上)JISでも、言われてますか?も〜一回勉強し直してきます〜〜。

No.20322 【A-4】

Re:NOxのサンプリング方法

2007-01-10 18:34:32 筑波山麓

「大学1回生」さんが良く勉強されているので、私にとっても大変有意義な回答になりました。通常、自分達が当然と思っていた行為がこのように純真に質問されるといろいろと考えさせられました。

まず、一般の閲覧者のために、下記に「環大企133号」、「JIS K 0104」、及び「環大企5号」のサイトをお知らせします。
http://www.env.go.jp/hourei/syousai.php?id=4000056
http://www.jisc.go.jp/app/pager?id=45966
http://www.env.go.jp/hourei/syousai.php?id=4000043

「環大企133号」は、3頁下段から4頁中段まで、「JIS K 0104」は、7.分析結果の記録、7.2分析値のまとめ、7.2.2連続分析の場合を、「環大企5号」は、1〜2頁を参照して下さい。

PDS法との比較ですが、連続分析の導入時に行うべき当然の確認として実施しております。結果は一致し、かつ、先に回答したごとくON/OFFを繰り返す貫流ボイラー及び排ガス中の酸素濃度からフィードバックし、燃料及び空気供給量をコントロールするボイラーでは、連続分析の方がより実態を反映するというものでした。

次に、「1時間の平均値」についてですが、「大学1回生」さんはバイトで測定を経験されておればお気づきでしょうが、連続して1時間以上運転しているボイラーは少ないです。私の経験では、燃焼のON/OFFが少ない炉筒ボイラーでも、30分間一定の状況で連続して運転するものはありませんでした。酷い場合は、測定前に運転を停止しておいていただき、特別に負荷を高くしてもらっても、20分と運転できない場合もありました。したがって、「正時から正時までの1時間の平均値」は取りようがなく、無理やりとれば、実態より相当低い結果となります。したがって、私どもは連続測定の結果と運転状況(目視、燃料使用量及び担当者への聞き取り)から、ボイラーの負荷状況(低、通常、高など)を備考欄に記入し、測定できる場合は燃料使用量を併記して報告しておりました。

なお、私は大気ばい煙測定を実施するにあたって、各顧客の過去の計量証明書の写しを許しを得ていただいております。その報告書数は百数十冊を超えております。その報告書を全て検索しましたが、連続分析で「1時間平均値」を測定している事業所は1社もありませんでした。また、この方法で顧客及び自治体からのクレームも経験しておりません。

回答に対するお礼・補足

筑波山麓様、大変貴重な回答有難うございました。また、色々と質問させていただく際はご指導願えればと思います。

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