一般財団法人環境イノベーション情報機構
ジフェニルカルバジドによる6価クロムの呈色時間
登録日: 2006年10月18日 最終回答日:2006年10月18日 健康・化学物質 有害物質/PRTR
No.18990 2006-10-18 08:38:57 匿名
ジフェニルカルバジドのパックテストによる6価クロム含有の検査をしています。
通常、反応(混合)後、すぐに呈色するのですが、一日放置してやっと呈色するという現象がありました。
(正確には、10分後から24時間後まで色を確認していませんが)
この場合、6価クロム含有 と言っていいのでしょうか?
この現象、どう説明がつけられるのでしょうか?
総件数 1 件 page 1/1
No.18996 【A-1】
Re:ジフェニルカルバジドによる6価クロムの呈色時間
2006-10-18 23:30:24 筑波山麓 (
>通常、反応(混合)後、すぐに呈色するのですが、一日放置してやっと呈色するという現象がありました。
>(正確には、10分後から24時間後まで色を確認していませんが)
>この場合、6価クロム含有 と言っていいのでしょうか?
>この現象、どう説明がつけられるのでしょうか?
試料中に六価クロムがあれば、ジフェニルカルバジド添加後、2〜3分で発色は最高となり、約15分間は安定し、徐々に退色します。吸光度の測定は、ジフェニルカルバジド添加後5〜15分間に行います。
したがって、「匿名」さんの事例では、六価クロムは「不検出」です。
「一日放置してやっと呈色するという現象がありました」ということですから、恐らく、試料中の3価のクロムが徐々に酸化され、6価のクロムになったのだろうと考えられます。
http://www3.ocn.ne.jp/~tukubasa/
は「EPA3060A」の邦訳ですが、後半部分にこのクロムの酸化・還元反応について少し書かれています。参考になれば幸いです。
回答に対するお礼・補足
筑波山麓様、早速のご回答ありがとうございました。
説明不足でしたが、実は溶液中に硫酸が少量入っており、
3価から6価への酸化が起こりえる条件でした。納得です。
総件数 1 件 page 1/1