SSと透視度
登録日: 2006年03月27日 最終回答日:2006年03月31日 水・土壌環境 水質汚濁
No.15802 2006-03-27 05:59:44 yasui
農業排水で、SSと透視度を測定しようとしています。SSと透視度は相関が高い色々なHPには載っていたのですが、最低何回ぐらい測定したら、高い相関が得られるか?など基準的なものが載っている参考書あるいはHPを探しています。また、上記の調査をやった事があるなどありましたら、お教えください。
総件数 5 件 page 1/1
No.15804 【A-1】
Re:SSと透視度
2006-03-27 19:01:15 匿名希望 (
相関係数を求めるためには、少なくとも3点のデータが必要です。ある変数XとYの間に相関関係がある場合、測定回数を増やしたからといって相関関係(寄与率)が大きくなるということはありません。
SSと透視度の相関関係を何に利用するつもりなのか不明ですが、SSには沈降速度の速い物質が含まれています。透視度との相関関係を調べるなら、排水を静置させた上澄みの濁度と透視度の相関関係の方が、より高い相関関係になると思います。
回答に対するお礼・補足
匿名希望様やさしくご回答ください、ありがとうございました。
No.15810 【A-2】
Re:SSと透視度
2006-03-27 20:24:31 papa (
処理施設の機能を調べるならきちんと理論に基づいたポイントを把握する必要があります。
透視度評論家になるつもりなら別ですが・・・。
「透視度がわかれば処理状況がわかる」と豪語する人もいるくらいですが、コレはサイエンスではなく個人的な気分とか感想とかその場しのぎの空気みたいなものです。
http://www.eic.or.jp/library/prof_h/h050506_4.html
詳しくは、下記をご覧ください。
下水道維持管理指針―2003年版―(前編・後編)
下水試験方法(上巻・下巻)
いずれも(社)日本下水道協会で刊行
回答に対するお礼・補足
papa様透視度評論家になるつもりはまったくありませんよ。ご回答ありがとうございました。
No.15813 【A-3】
Re:SSと透視度
2006-03-27 22:10:55 マッシー・ナナ (
次にファクターについてですが、中でも懸濁物の性状がもっとも重要となると思います。たとえば、透視度では、SS分の凝集性が良好でSS粒子径が大きければ、その間隙をぬって二重線が見えることがありますので、見やすくなり透視度が良くなります。逆にSSが細かいほど見にくくなり、透視度は下がります。また、半分冗談ですが、透視度は周囲の明るさや人の視力、測定者の性格も影響します。
SSの測定結果は、基本的にSSの粒度分布と遠心分離機の性能やガラス繊維ろ紙の特性により変動します。しかし、下水処理(生物処理)では「微生物群集(SS)は少なからず凝集している」という前提に立っていますので、SSの粒度分布を考慮する必要はありません。このように両者間の相関には、ファクターがいくつか介在するので、下水処理水では両者が厳密な意味で相関が取れるものではありません。特に、活性汚泥の凝集性は冬と夏では異なることが多いので、相関が取れたとしても、季節により、また、施設の運転状況により相関係数が異なると考えたほうが良いでしょう。
農場排水では、SSの性状が凝集性とは限らないことから、ファクターはより複雑になるかもしれません。逆に性状変化がなければ、良い相関が取れるかもしれません。ぜひ測定して教えていただきたいものです。
回答に対するお礼・補足
マッシー・ナナ様下水処理での観点からのご指導ありがとうございます。なるほどです。農業排水の観点から言えば土壌条件や地形条件などが大きく寄与しそうです。測定した際には報告します。
No.15829 【A-4】
Re:SSと透視度
2006-03-28 17:09:52 きら (
今から10年以上前なのですが、当社で沖縄の赤土の分析を行ったことがあります。
その事を思いだして、「赤土 SS 透視度 相関」で検索してみました。
数件の文献がヒットしました。
例:http://www.kenko-okinawa.jp/eikanken/syoho/shoho35/12sango.pdf
ご参考までに
回答に対するお礼・補足
きら様。参考文献ありがとうございました。かなり参考になる要素がありました。本当にありがとうございました。
No.15904 【A-5】
Re:SSと透視度
2006-03-31 20:27:40 筑波山麓 (
工場排水の経験ですが、数値の相関ではなく、順位相関であれば、かなりの相関がありました。
これは、異常値を発見するために考案した方法で、たとえば、A社の排水の透視度、SSを測定・記録し、通常より、A社のSSが異常に高いとき、関連のある項目間の順位相関から机上で異常値を出した項目を発見し、再試験を実施するのに利用していました。
透視度とSSというだけでなく、各社の業態、処理方法、排水の性状により相関をとる項目は変えていました。
また、数は少ないですが、この方法が発展し、項目間の順位相関から相手の会社の排水処理のミスを発見し、具体的に指摘でき、解決に寄与したこともありました。
回答に対するお礼・補足
筑波山麓 様
順位相関そんなものがあるのですか。全然知りませんでした。勉強になりました。本当に有り難うございます。
総件数 5 件 page 1/1