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環境Q&A

POPs条約の国内実施計画 

登録日: 2006年03月23日 最終回答日:2006年03月23日 健康・化学物質 その他(健康・化学物質)

No.15713 2006-03-23 12:23:42 ぴか

大学のゼミの課題で、POPs条約を調べています。
条約の国内計画で、日本の非意図的生成の量を推計しています。ダイオキシンが「特定の化学物質の製造工程」で発生することに対しては、特定の化学物質の名称(塩ビモノマー、カプロラクタムなどなど)まで載っています。でもヘキサクロロベンゼンとPCBの場合は、数値はありますが、算出根拠の「特定の化学物質」名は載っていません。これらの物質を発生する特定の化学物質の内訳をしりたいのです。よい資料があればおしえてください。

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No.15724 【A-1】

特定の化学物質?

2006-03-23 15:05:23 無鉄砲

>ヘキサクロロベンゼンとPCBの場合は、数値はありますが、算出根拠の「特定の化学物質」名は載っていません。これらの物質を発生する特定の化学物質の内訳をしりたいのです。

確かに国内実施計画では、PCDD/PCDFに関連して、ダイオキシン法に基づく水質基準に係る特定施設を紹介しています。しかし、実はこれらは、HCBやPCBの発生源でもあり得るのです。

条約附属書Cの第2部と第3部を読めば分かるのですが、これらの発生源カテゴリは、PCDD/PCDF、HCB及びPCBを区別していません。

何せ相手は勝手に出来てくるものです。直鎖の炭化水素がくるっと輪を描いてベンゼン環などになり、場合によっては更に野合し、塩素とも手を結ぶのです。この物質からはPCDD/PCDFしか出来ないなんてことがあるはずがありません。

参考になる文書としては、国内実施計画の中で「BAT及びBAP指針案」として参照されている、第1回締約国会議の文書でもある、UNEP/POPS/COP.1/INF/7 – Draft guidelines on best available techniques and provisional guidance on best environmental practices relevant to Article 5 and Annex C があります。全319ページの大作です。
http://www.pops.int/documents/meetings/cop_1/meetingdocs/en/inf_7/INF-7.pdf
この指針案の26ページ(32/319)からのV.C.(i)の項や、260ページ(266/319)からのVI.F.の項が特に参考になると思います。

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