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環境Q&A

セメント系固化処理土における土壌環境基準項目 

登録日: 2006年02月27日 最終回答日:2006年02月28日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染

No.15282 2006-02-27 07:46:44 いっかく

セメント系固化処理土を使用する際、一般的に六価クロムの溶出について事前対策を採られるかと思います。
しかしながら、ふっ素やほう素も配合等によっては環境基準値を上回る可能性もあるかと思います。

施工前の溶出試験で土壌環境基準を超えない配合を設定していれば、施工後の試料でふっ素・ほう素の溶出試験を省略することは可能でしょうか?

旧建設省から通達された「セメントおよびセメント系固化材を使用した改良土の六価クロム溶出試験実施要領(案)」によれば、施工前に六価クロムの溶出量が土壌環境基準を超えなければ、施工後に環告46号及びタンクリーチング試験を実施することを要しない。ただし、火山灰質粘性土を改良する場合には、施工後も試験を実施することが記載されています。

ご存知の方がいらっしゃいましたら、関連する情報頂ければ幸いです。ちなみに今回は砂質礫を対象と考えております。

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No.15294 【A-1】

Re:セメント系固化処理土における土壌環境基準項目

2006-02-28 07:56:06 K

>施工前の溶出試験で土壌環境基準を超えない配合を設定していれば、施工後の試料でふっ素・ほう素の溶出試験を省略することは可能でしょうか?
>旧建設省から通達された「セメントおよびセメント系固化材を使用した改良土の六価クロム溶出試験実施要領(案)」によれば、施工前に六価クロムの溶出量が土壌環境基準を超えなければ、施工後に環告46号及びタンクリーチング試験を実施することを要しない。ただし、火山灰質粘性土を改良する場合には、施工後も試験を実施することが記載されています。

フッ素やホウ素の溶出試験を省略することが可能or不可能と記載した法律はないと思います。
旧建設省の通達も、施工前の試験で基準値を満足していれば施工後も一部を除いて満足することが複数の研究により確認されたため、施工後に試験をする必要がないという規定になった経緯があったと思います。
そのため、フッ素やホウ素に関しましても、施工後の試料でフッ素やホウ素の溶出がないということが証明されない限り試験をした方がいいと個人的には考えますが。

回答に対するお礼・補足

Kさま

アドバイスありがとうございました。
やはり、施工後の溶出管理を実施すべきですね。

ネット検索等で情報収集に努めていますが、
セメント固化材のカタログ等はほう素・ふっ素の
溶出抑制に関する情報がどうも見当たりません。
既往の施工ではどのように対応されているのでしょうか?
(メーカーに問い合わせした方が良いでしょうが…。)
もし、情報ありましたら、ご教授ください。

No.15311 【A-2】

Re:セメント系固化処理土における土壌環境基準項目

2006-02-28 17:30:32 K

>ネット検索等で情報収集に努めていますが、
>セメント固化材のカタログ等はほう素・ふっ素の
>溶出抑制に関する情報がどうも見当たりません。
>既往の施工ではどのように対応されているのでしょう>か?
>(メーカーに問い合わせした方が良いでしょうが…。)

カタログベースでの情報はわかりませんが、以下のような文献がありました。
(ちょっと古いですが)
松山祐介,富田治,守屋政彦,大森啓至:フッ素およびホウ素を含む土壌の固化・不溶化技術に関する研究,第5回地盤改良シンポジウム論文集 VII-5,2002
http://jiban.jsms.jp/5symp.html

回答に対するお礼・補足

参考文献の情報ありがとうございました。
取り寄せた上、内容を確認してみます。

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