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環境Q&A

生分解性プラスチックについて 

登録日: 2006年02月03日 最終回答日:2006年02月04日 ごみ・リサイクル リサイクル

No.14523 2006-02-03 12:38:05 kae

こんにちは。某学生です。レポートの参考に聞きたいことがありますので、もし知っている方がいれば教えていただければありがたいです。
最近、微生物による分解性をもたせる生分解性プラスチックが作られるようになってきていますが、実際に生分解性プラスチックはどのくらい国内に出回っているのでしょうか?
また、生分解性プラスチックの強度についてはどれくらいのものなのでしょうか?パソコンの素材に使われていると言う例もありますが、イメージとしては『時が経つにつれて脆くなっていく』ものだと思ってしまうのですが・・・。

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No.14545 【A-1】

Re:生分解性プラスチックについて

2006-02-03 19:54:57 Dr.ゴミスキー

@ 生分解性プラスチックの団体があるのでそちらで確認下さい。 

A 『時が経つにつれて脆くなっていく』は、経年劣化を考えると当然です。

回答に対するお礼・補足

Dr.ゴミスキーさんありがとうございます。返事がおくれてしまってすみません。専門の団体から調べてみるという方法があったのですね。そこで生分解性プラスチックの研究会を訪れてみました。生分解性プラスチックと普通のプラスチックを比べて、排出する二酸化炭素の量の違いや生分解性プラスチックがゴミとして回収された後どのような道をたどるかなど、私の思っている以上のことを知ることが出来ました。ありがとうございました。

No.14549 【A-2】

Re:生分解性プラスチックについて

2006-02-04 00:40:34 きら

 きらです。

 生分解性プラスチックの強度についてですが、通常の樹脂製品と同様に、硬い物もあれば柔らかい物もあります。

 配合を変えることにより可塑性を変えることができます。
 逆に言うと、必要な強度に合わせて配合するということになります。

 また、経時変化についても、通常の樹脂製品と同様に時間がたつと脆くなります。
 これは、樹脂に添加された可塑剤(フタル酸エステル類)が製品から徐々に空中に放出されているためです。
 特に、紫外線の強い屋外にプラスチック製品を長期間、置いておくと劣化し簡単に割れてしまいます。
 ※空気中にいる菌によって劣化するのではありません。

 最後に、生分解プラスチックは、土の中に埋めておけば分解されると一般には思われている様ですが、製品によっては特殊な菌が生存・介在していないと分解されないという条件つきの物もあることも知っておいてください。

 現状では、生分解性プラスチック製品であってもゴミとして出す場合には、通常のプラスチック製品と同様に自治体の回収方法に従い(可燃ゴミ・不燃ゴミ)として扱われています。
 
 生分解性プラスチックと通常のプラスチックを分別して回収している所はないと思います。

 この点が今後の課題かと考えています。


 以上、ご参考までに

回答に対するお礼・補足

きらさん一つ一つの質問に丁寧なお答えをして頂きありがとうございます。返事が遅れてしまってすみません。こんなに的確に答えて下さってありがたいかぎりです。生分解性プラスチックの成分の配合が強度にまで影響を与えているとは驚きでした。また生分解性プラスチックは脆いというイメージがあったので、時間を経ることで起こる変化が普通のプラスチックと同じであるということに安心しました。調べたところ現在はコストが高いということですが、普通のプラスチックと同じ機能を果たせてかつ環境にいいことが一般に広まれば、今後需要が高くなりコストもダウンする可能性がありますよね?そうなったとき、自治体の方も手を出してくれるのではないでしょうか?問題提示も含め、どうもありがとうございました。

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