正月にもちをのどに詰まらせる件について
登録日: 2006年01月01日 最終回答日:2006年01月10日 健康・化学物質 その他(健康・化学物質)
No.14025 2006-01-01 06:24:57 まだらのいぬ
もちを食べた高齢者の何%くらいが、もちを喉に詰まらせて亡くなるのでしょうか。
また、各年齢層におけるもちを喉に詰まらせる事故の発生率は、どの程度でしょうか。
ご存知の方がおられましたら、ご教授いただければ幸いです。
各自治体や消防で注意を呼びかけているようですが、具体的にはどのような対策が効果的でしょうか。
ご意見を伺えれば幸いです。
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No.14027 【A-1】
Re:正月にもちをのどに詰まらせる件について
2006-01-02 16:43:26 平井 (
>もちを食べた高齢者の何%くらいが、もちを喉に詰まらせて亡くなるのでしょうか。
>また、各年齢層におけるもちを喉に詰まらせる事故の発生率は、どの程度でしょうか。
やや古い情報ですが、1996年1月に208人がもちを詰まらせて死亡し、うち約8割が60才以上であったとのことです。
http://www.osoushiki-plaza.com/institut/dw/199906.html
「1996年1月の1ヵ月間にもちをつまらせて死亡した人は、208人で、男性が150人、女性は58人。年齢別では70歳代が28.8%、80歳代が25.4%、60歳代が25.3%の順であった(『厚生の指標』96.12)。従って60〜80歳までで8割を占めることになる。」
全員が正月にはもちを食べていると仮定して、当時の年齢別の人口分布を統計資料から探してくれば、死亡率を概算できます。
多少ずれがありますが、1995年の高齢者人口(60才以上ではなく65才以上)は1828万人。
http://www.stat.go.jp/data/topics/topics051.htm
これらをもとに計算すると、
208×0.8÷1828万人=9.1×10^-6
100万人に9人程度でしょうか。
>各自治体や消防で注意を呼びかけているようですが、具体的にはどのような対策が効果的でしょうか。
>ご意見を伺えれば幸いです。
国民生活センターが「危害情報からみた高齢者の家庭内事故」というレポートを出しており、もちによる窒息も言及されています。
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20030509_1.html
事故防止のためのアドバイスとして、以下が書かれています。
「食事の際は、お茶や水を飲んでのどを湿らせてから少しずつ、ゆっくりよくかんで食べる。もちなど粘りのある食品を食べる場合は、小さく切ったものを食べる。また、食べているときに話しかけるなどしてあわてて飲み込まないようにする。」
以上です。
参考になれば幸いです。
回答に対するお礼・補足
平井様 こんにちは。もちを喉に詰まらせる事故は、高齢者に多いことがわかりました。また、国民生活センターの高齢者の事故全般についての注意も、大変参考になりました。自分も父母も年老いてまいりました。気を付けたいと思います。早速お返事をいただきありがとうございました。
No.14047 【A-2】
Re:正月にもちをのどに詰まらせる件について
2006-01-06 18:06:36 ケージ (
死亡しているなんて!政府はBSE対策などよりも
先に、餅の販売を全面禁止するべきではありませんか。
回答に対するお礼・補足
政府が餅の販売の全面禁止を検討しているという報道等は、拝見したことがありません。なぜでしょう。貴重なご意見をありがとうございます。
No.14051 【A-3】
Re:正月にもちをのどに詰まらせる件について
2006-01-06 22:07:22 みみなしのねこ (
http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/index.html
そのほかに、ダイエット食品とか食物アレルギーとかノロウィルス食中毒とか貝毒とか食品にもリスクはいろいろあります。
回答に対するお礼・補足
ご紹介いただいたリンクを拝見させていただきました。幅広くご活躍されている先生のようですね。貴重なご意見をありがとうございました。
No.14059 【A-4】
Re:正月にもちをのどに詰まらせる件について
2006-01-07 12:44:12 くちなしのねこ (
回答に対するお礼・補足
くちなしのねこ様 環境用語集の解説から、自分でできる範囲で計算してみました。
(1)評価の対象となる化学物質が人や生物に有害かどうか、どのような有害性を示すかを明らかにする。
有害性:窒息
(2)人や生物がどれだけの量の化学物質に暴露されるとどれだけの影響を受けるのか、その有害性の強さを定量的に明らかにする。
曝露量と影響:http://www.komenet.jp/_member/mochigome/h17/2-3.htmlより56,900t/年
http://www.stat.go.jp/data/jinsui/tsuki/より総人口127,608人(65歳以上25,468人)
全員が1/1〜12/31の間にもちを食べると仮定すると
56,900,000kg/年/127,608人=445kg/人/年
1人あたり445kg/人12月=37kg/月
有害性の強さ:平井様の計算より、1月期における65歳以上の高齢者について、0.9/10^6
(3)人や生物への化学物質の暴露量を明らかにする。環境濃度の測定結果に基づいて算定する方法が一般的であるが、汚染が発生する前に未然に防止することが重要であり、その場合は数学モデルによる予測に基づいて暴露量を評価することになる。
曝露量:(2)より、年間445kg/人
(4)有害性の強さと暴露量の2つの評価結果をあわせて、環境リスクが評価される。
(2)より、65歳以上の方が、年間445kgのもちを食べると仮定すると、
死亡する確率は
0.9/10^5×12月=10.8/10^6≒1/10^5
65歳以上で10万人に1人くらいになりますね。きちんと評価して未然に事故を防止することができると良いですね。貴重なご意見をいただきありがとうございました。
No.14066 【A-5】
Re:正月にもちをのどに詰まらせる件について
2006-01-07 21:35:18 まだらのいぬ (
有害性の強さ:平井様の計算より、1月期における65歳以上の高齢者について、0.9/10^6(誤)→ 9/10^6(正)
死亡する確率は
0.9/10^5×12月=10.8/10^6≒1/10^5(誤)
9/10^6×12月=108/10^6≒1/10^4(正)
65歳以上で10万人に1人くらい(誤)→1万人に1人くらい(正)
ご回答いただきましてありがとうございました。重ね重ね御礼申し上げます。
No.14088 【A-6】
Re:正月にもちをのどに詰まらせる件について
2006-01-10 21:27:33 rug (
「曝露量と影響:http://www.komenet.jp/_member/mochigome/h17/2-3.htmlより56,900t/年
http://www.stat.go.jp/data/jinsui/tsuki/より総人口127,608人(65歳以上25,468人)
全員が1/1〜12/31の間にもちを食べると仮定すると
56,900,000kg/年/127,608人=445kg/人/年
1人あたり445kg/人12月=37kg/月」
とありますが、総人口の表記は千人単位みたいですね。
すると計算上[445g/人・年]となりそうです。米の消費量が62.7s/人・年(http://www.ogb.go.jp/work/nourin/nourin2.htm)
なのに・・・と思い調べてみました。
445kg食べたら急激にリスクが上がりそうですね。
回答に対するお礼・補足
rug様 こんにちは。ご指摘のとおり単位を間違えていました。年間445kgも食べるのは、普段の生活から考えても不自然でした。ありがとうございました。
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