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環境Q&A

塩素系有機化合物分解後の塩素形態は? 

登録日: 2005年06月28日 最終回答日:2006年02月24日 健康・化学物質 有害物質/PRTR

No.11244 2005-06-28 12:48:57 Yuki

塩素系有機化合物(トリクロロエタン、ジクロロメタン等)は、概して生分解を受けにくいかと思いますが、「大気中では○○時間で分解する」「水中・土壌中での無機的な半減期はXX」といった表記を目にします。「大気中では速やかに分解するのでオゾン層破壊の原因とはならない」といった表記も見たことがあります。

- ここでいう分解と言うのは完全に無機化することを指しているのでしょうか。それとも、元の化合物でなくなることのみを指しているのでしょうか。
- 大気中での分解後の塩素はどのような形態で存在するのでしょうか。塩素(原子?分子?)、塩酸? また、気中にそのまま残るのでしょうか。それとも雨に溶け込んで塩酸となり酸性雨の原因となったりはしないのでしょうか。
- 水中・土壌中の完全無機化(生分解・無機分解問わず)後の存在形態はどのようになっているのでしょうか。塩素イオン?
-「分解してしまったら問題ない」といった印象の表現を目にしますが、分解後の塩素が何らかの影響(人体及び環境)を及ぼしたりしませんか?

いろいろと書いてしまいましたが、どなたかご指導いただけるとありがたいです。
よろしくお願いします。

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No.15143 【A-1】

Re:塩素系有機化合物分解後の塩素形態は?

2006-02-24 01:06:06 おもしろそうなので

>塩素系有機化合物(トリクロロエタン、ジクロロメタン等)は、概して生分解を受けにくいかと思いますが、「大気中では○○時間で分解する」「水中・土壌中での無機的な半減期はXX」といった表記を目にします。「大気中では速やかに分解するのでオゾン層破壊の原因とはならない」といった表記も見たことがあります。
>
化審法既存化学物質安全性(分解性・濃縮性)点検結果
1,1,1−トリクロロエタン:難分解性/低濃縮性
 BOD 0%
1,1,2−トリクロロエタン:難分解性/低濃縮性
 BOD・ソーダライムとの反応のためBODの測定はできなかった。
ジクロロメタン :難分解性/低濃縮性
 BOD 13%

オゾン層保護法オゾン破壊係数
1,1,1−トリクロロエタン:0.1
1,1,2−トリクロロエタン:特定できず
ジクロロメタン :特定できず
CFC-11の1kgあたりの総オゾン破壊量を1としたときの、各化合物1kgあたりの総オゾン破壊量。

まず塩素系有機化合物一般で括れる様な考え少々乱暴かと、又ごらんになった文献が検証し得るのかとの判断も必要かな?

>- ・・完全に無機化・・それとも、元の化合物でなくなることのみ・・。
>- 大気中での分解後の塩素・・塩素(原子?分子?)、塩酸・・大気中に・・雨に溶け込んで塩酸となり酸性雨・・・。

どの段階で考えるかですが、最終的には酸性雨にとなって地上に戻るでしょう。

>- 水中・土壌中の完全無機化(生分解・無機分解問わず)・・?-「分解してしまったら問題ない」・・塩素が何らかの影響(人体及び環境)を及ぼしたりしませんか?
>

沢山存在しているNa等のアルカリ金属やアルカリ土類金属との塩を作るでしょう。

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