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環境Q&A

検出限界、定量限界を考慮した分析結果の表記について 

登録日: 2005年06月07日 最終回答日:2005年06月09日 水・土壌環境 水質汚濁

No.10859 2005-06-07 10:57:11 クンチャン

以前水中の重金属の検出限界、定量限界について質問した匿名、クンチャンです。
ある金属のICPにおける検出限界が0.2mg/L、定量限界が0.6mg/Lであったとします。実際の試料の分析結果が0.4mg/Lだったとすると、この分析結果の表記は、そのまま0.4mg/Lと表記していいのか、あるいは、定量限界を考慮して、
<0.6mg/Lとすべきなのでしょうか。

<を使用するのは、検出限界に対してでしょうか。あるいは検出限界に対してでしょうか。以前会社の人に教えてもらつたのは、<は、検出限界以下の意味だと思ったのですが・・・

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No.10874 【A-1】

Re:検出限界、定量限界を考慮した分析結果の表記について

2005-06-09 00:22:08 きら

きらです。

上水試験方法(日本水道協会2001年版)には次のように記載されています。
・定量下限値未満のものは「○○mg/L未満」と記入する。
・定性試験で検出されないものは「不検出」又は「陰性」あるいは「(−)」と記入する。

また、河川水質試験方法(案)技報堂(1997年版)では、「定量下限値未満の場合、「ND」表記は避けて、例えば、定量下限値が0.5mg/Lであれば、<0.5mg/Lのように表記するのが望ましい」とあります。

従って、「<」は定量下限値未満で、検出下限の場合は「不検出」となります。


付け加えると、基準値が「検出されないこと」となっている項目の場合は「不検出」で表示し、基準値が「○○mg/L未満(以下)」となっている項目は「<△△mg/L」で表示します。

基準値が「検出されないこと」となっているのに「<△△mg/L」では、不自然だということです。
この場合は、検出されているか、いないかが問題となっているので、「不検出」と表示しなければなりません。


以上、御参考までに

回答に対するお礼・補足

きらさま、ご回答ありがとうございました。
よく理解できました。
ところで、きらさまは、もしかして環境計量証明事業者の方でしょうか。

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