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環境Q&A

2種類のCOD測定法の判断方法 

登録日: 2005年05月09日 最終回答日:2005年05月12日 水・土壌環境 水質汚濁

No.10511 2005-05-09 11:07:07 田山

以前のQ&AにてCOD測定法には2種類あることは分かったのですが、それぞれの測定値を比較する場合どのように判断すれば宜しいのかご教示頂ければ幸甚です。
現在、中国製紙会社向けに汚水処理用凝集剤のPRをしており、先般現地工場で実験・デモを実施しました。当方の測定方法(過マンガン法)では50程度でしたが、現地工場側での測定(重クロム)では150程度値が出て、これでは中国規制値(100以下)にはミートしないとコメントでした。
これは、日本の規制が中国より甘いと言うことなのでしょうか?どのように対応すればよいのか困っております。どなたかアドバイス頂ければ幸甚です。

以上

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No.10515 【A-1】

Re:2種類のCOD測定法の判断方法

2005-05-09 19:02:43 marimo

マンガン法とクロム法では、測っている対象が違います。どらかというと、クロム法がマンガン法を包括している感じ。すべての排水でマンガン法とクロム法が必ず比例するかといかえば、そうではありません。あるAという排水だと、Cr:Mn = 2:1 だったのが、Bの排水だと Cr:Mn = 1:1 だったりするのはあたりまえです。製紙工場の排水で比較しても、工場によって異なります。つまり、その国で規制されているCODの測定方法に準拠して測らないとだめです。

回答に対するお礼・補足

水処理に関しては取り組み開始したばかりで、素人のような質問であったかもしれませんが、ご丁寧にご回答頂きまして深謝申し上げます。勝手で恐縮ではありますが、またお力添え頂ければ幸甚に存じます。

No.10542 【A-2】

Re:2種類のCOD測定法の判断方法

2005-05-12 14:48:17 K.K

marimoさんがおっしゃることと重複しますが、クロム法の方が酸化力が強く高い値が出ます。
排水のように水の性質があまり変わらないようであれば、両者の間に高い相関がみられ、相関式から換算は可能で、フィールド調査ではよく利用します。しかし、あくまで統計学的な結果なので、規制には不適です。
過マンガン酸による酸性法を用いるのは日本くらいで、私の経験では欧米をはじめ海外はクロム法が多いので、輸出を検討されるんであれば、クロム法のデータ蓄積を検討されては如何でしょうか。

回答に対するお礼・補足

御礼遅れまして申し訳ございませんでした。貴重なアドバイス深謝申し上げます。明日より再度訪中予定にて貴アドバイスを参考にさせて頂きクロム法データ蓄積いたす所存です。また、ご質問させて頂くことがあるかと思いますので、宜しくお願いします。

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