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環境Q&A

水道水質基準と環境基準 

登録日: 2005年05月04日 最終回答日:2005年05月06日 水・土壌環境 水質汚濁

No.10481 2005-05-04 03:11:40 taka

水道水質基準と環境基準(健康項目)には関係があるのでしょうか。

もちろん、根拠法令が異なっていることは存じておりますし(水道法と環境基本法)、それぞれ別の委員会で決められているのも調べておりますが、数字を眺めていると、かなりの物質で同じ値がとられているような気がします。特に、古くに決められた物質ほど、この傾向が強いような気がしております。

環境基準と排水基準の関係(慣例的に10倍)のように、水道基準と環境基準は同一のものを採用するという歴史があったのでしょうか?

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No.10494 【A-1】

Re:水道水質基準と環境基準

2005-05-06 17:32:39 こてつ

ご指摘の通りのようですね。
公害防止管理者講習会のテキスト「公害防止の技術と法規・水質編」によりますと、「大部分の項目においてわが国の水道水基準と同じ値をとっており、水銀関係及びPCBについては、魚介類への濃縮蓄積による被害の発生等を考慮して定めている。」と明記されております。
同テキストによると水道水質基準については、「1日2gの水を毎日飲んでも、有害物質中毒にならない許容値」であると解釈されますので、環境基準「人の健康を維持するために達成、維持されることが望ましい基準」ということからも整合性があるのだと思います。

なお、同テキストによると、水質基準の算出については、
「発癌物質以外の化学物質については、動物実験によって最大無作用量を求め、この値に不確実係数(動物と人との感受性の違い、実験値の確実性、変異原性の有無等を考慮して得た係数)を乗じて1日許容摂取量を求め、これからガイドライン値を算出している。」
「実質安全量や1日許容摂取量を用い、さらに実験対象によって種々のファクターを乗じて補正する。そして成人(WHOでは70kg、日本人では50kg)が1日あたり2gの水を摂取するものとして、飲料水中のmg/gが用いられる」とあります。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。やはり、ある程度の相関性はあるようですね。勉強になりました。

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