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環境ニュース[国内]

英国で温室効果ガス安定化濃度に関する科学者会合が開催

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2005.02.18 【情報源】国立環境研究所/2005.02.10 発表

 2005年2月1から3日にかけ、英国気象局ハドレーセンターで温室効果ガス安定化濃度に関する科学者会合が開催された。
 この会合は、気候変動問題が05年のG8主要議題に位置づけられたことを踏まえ、G8議長国の英国環境・食糧・農村地域省(DEFRA)が「危険な地球温暖化のレベルとそれを避けるための方策」をG8を中心とした科学者間で議論することを目的に開催したもの。
 G8各国、中国、インドなど約30か国から200名以上の研究者が出席し、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が01年にまとめた第3次評価報告書以降の新たな科学的知見について、(1)さまざまなレベルの地球温暖化による影響の評価、(2)温室効果ガス安定化濃度と排出経路、(3)温室効果ガス安定化を達成するための技術オプション−−の3つの論点に従い、講演者の発表と質疑応答が行われた。
 このうち温暖化の影響評価については、第3次評価報告書時点に比べ、影響のリスクがより深刻であるという方向で予測が確実化したとの報告があり、また温室効果ガスの排出経路については、削減対策が遅れた場合、より大がかりな対策を取る必要があることが複数のモデルにより示された。
 温室効果ガス安定化のための技術オプションについては、多様な技術を有効に活用することで削減コストを低減できる可能性が示され、技術革新、普及、排出権取引などのあらゆる施策を推進することが必要であることが指摘とされた。【国立環境研究所】

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