一般財団法人環境イノベーション情報機構
2004年の南極オゾンホール、12月9日に消滅
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2004.12.22 【情報源】気象庁/2004.12.22 発表
過去10年の中では小規模だった2004年の南極オゾンホールが、12月9日に消滅していたことが気象庁の12月22日付け発表でわかった。2004年の南極オゾンホールは8月下旬に出現し、9月22日にオゾンホール面積の04年最大値2,423万平方キロメートル、オゾンホール内で破壊されたオゾンの総量(オゾン欠損量)の04年最大値7,838万トンを記録したが、過去10年の中ではいずれも3番目に小さかった。
気象庁はオゾンホールの大きさが比較的小規模だった原因として、04年は9月以降、南極の成層圏にオゾン破壊を促進するマイナス78℃以下の領域が急速に縮小したことをあげている。
なお発表にあたって同庁は、成層圏に存在するオゾン破壊物質の総量は現在ピークかそれに近い状態が続いていることを指摘。「現時点でオゾン層に回復の兆しが現れているとは判断できず、今後ともオゾン層保護対策を推進する必要がある」と注意を促している。【気象庁】