一般財団法人環境イノベーション情報機構
景観法施行規則案への国交省意見募集に、76通の意見
【環境一般 まちづくり】 【掲載日】2004.12.20 【情報源】国土交通省/2004.12.20 発表
国土交通省は景観法施行に向け、同省が実施していた「景観法施行規則案」への意見募集結果をまとめ、平成16年12月20日に公表した。「景観法施行規則案」は法に基づき積極的に保全する”景観重要建造物””景観重要樹木指定”の指定基準、建築物・工作物建築や開発に届け出が必要な”景観計画区域”での届出書類の内容、”景観農業振興地域整備計画”策定・変更時に留意すべき要件−−など施行に必要な細則を規定したもの。
公表内容によると、募集期間中に76通の意見が寄せられ、意見にはたとえば、「景観重要建造物・景観重要樹木の指定の基準がわかりにくい」、「景観協定に違反した場合、”不当に重い負担を課すべきではない”としているが、想定する負担の内容を具体的に表現するべき」などの内容があった。
これらの意見に対しては、「景観法では良好な景観は地域の自然、歴史、文化を踏まえてそれぞれの地域で決めていくべきと考えているため、具体的な基準を置かず、地域の独自性を重視している」、「景観協定は私的自治の原則に基づいて定められる自主的協定であることから、違反した場合の措置も基本的に住民の自主性に委ねている。”不当に重い負担”に何が該当するのかはケースによって異なるため、具体的定量的に記述することは困難」といった見解が示されている。【国土交通省】