一般財団法人環境イノベーション情報機構
植物成長調整剤「プロヒドロジャスモン」の食品健康影響評価案への意見募集実施
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2004.12.10 【情報源】内閣府/2004.12.09 発表
内閣府食品安全委員会は平成16年12月9日までに、16年8月に厚生労働大臣から意見を求められていた、植物ホルモンであるジャスモン酸誘導体の植物成長調整剤「プロヒドロジャスモン」の食品健康影響評価案をまとめ、この案について17年1月5日(必着)まで意見募集を行うことにした。同委員会では評価にあたって動物代謝、植物代謝、土壌代謝、加水分解、水中光分解、作物残留、土壌残留、急性毒性、亜急性毒性、慢性毒性、発がん性、2世代繁殖、発生毒性、遺伝毒性などの試験を行った。
今回の評価案では試験結果から神経毒性、発がん性、催奇形性、遺伝毒性は認められなかったと結論。
また、各試験で悪影響が認められなかった最大投与量(無毒性量)の最小値がラットを用いた慢性毒性・発がん性併合試験の「1日体重1キログラムあたり14.4ミリグラム」となったため、この数値に安全係数として100分の1を掛けて、一日摂取許容量(ADI 注1)を1日体重1キログラムあたり0.14ミリグラムと算定した。
意見は郵送、FAX、意見募集ホームページで受付けている。
(注1)人が一生涯にわたって毎日摂取し続けても、健康に影響をおよぼさないと判断される量。1日当たりの体重1キログラムに対する質量として表される。【内閣府 食品安全委員会】