一般財団法人環境イノベーション情報機構
微生物によるバイオレメディエーション利用指針報告案への意見募集開始
【水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2004.11.08 【情報源】環境省/2004.11.08 発表
環境省の中央環境審議会水環境・土壌農薬合同部会バイオレメディエーション小委員会は、経済産業省の産業構造審議会化学・バイオ部会組換えDNA技術小委員会開放系利用技術指針作成ワーキンググループと合同でまとめた、「微生物によるバイオレメディエーション利用指針報告案」をまとめ、この案について平成16年12月7日17時(必着)まで意見募集を行うことにした。バイオレメディエーションとは生物の働きを利用して汚染物質を分解・無害化し土壌・地下水などの環境汚染浄化・修復を図る技術。特に微生物を利用したバイオレメディエーション投入エネルギーが少なく、コストも低く済む可能性があることから環境浄化のための有望技術の1つと考えられている。
今回の報告案は、微生物によるバイオレメディエーションの中でも注目が高まっているバイオオーグメンテーション(注1)について、生態系への有害性を評価を確立していくために評価手法や管理手法の基本要件の考え方をまとめたもの。
(1)評価可能な微生物、(2)浄化対象物質、(3)浄化対象環境媒体、(4)浄化事業の実施手順、(5)浄化事業計画記載事項や評価項目・評価法の基本事項、(6)浄化事業計画や評価結果の国による確認制度の基本事項、(7)浄化事業の実施時の留意事項−−などを規定した。
意見送付先は中央環境審議会水環境・土壌農薬合同部会バイオレメディエーション小委員会事務局(環境省環境管理局総務課環境管理技術室)。意見は郵送、FAX、電子メールで受付けている。
(注1)汚染現場に浄化微生物が生息していない場合などに、自然環境から分離した特定の微生物を人工培養し意図的に一定区域に導入する手法。【環境省】