一般財団法人環境イノベーション情報機構
電子部品メーカー(株)モリリカで放射性同位元素を発見
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.09.02 【情報源】文部科学省/2004.08.31 発表
文部科学省は平成16年8月31日、横浜市泉区の電子部品メーカー(株)モリリカで放射線障害防止法の規制対象となる放射性同位元素がみつかったと発表した。同社は16年8月20日に分析室の薬品棚の中に、放射性物質と思われる銀ペースト入りのビンが入った鉛容器を発見し、文部科学省に通報。文部科学省の指示により、同社が関連会社や(社)日本アイソトープ協会と協力し、放射線量率の測定、核種の特定など調査を行ったところ、31日までにこのペーストが放射性同位元素ラジウム226であることが判明したもの。ただし鉛容器表面の放射能汚染はなく、人や環境への影響はないという。
(株)モリリカでは、これまで放射性同位元素を使ったことがなく、ビンがどこから来たものかはわかっていない。
なお、この調査結果を踏まえ文部科学省は、モリリカに対し専門機関による回収を依頼するなど適切な措置をとるよう指示した。【文部科学省】