一般財団法人環境イノベーション情報機構
東電原発2基の格納容器漏えい率検査への立入検査結果を原安委に報告
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.06.22 【情報源】原子力安全・保安院/2004.06.21 発表
原子力安全・保安院は、東京電力が行った柏崎刈羽原発2号機と福島第二原発2号機の格納容器漏えい率再検査への立入検査結果を平成16年6月21日開催の原子力安全委員会に報告した。東京電力では、福島第一原発で平成3、4年に行った第15・16回定期検査の中で、1号機格納容器検査について悪質な不正が行われていたことが判明したため、1号機が14年11月から15年11月まで1年間原子炉運転停止処分を受けていたほか、東電の16基の原発すべてで改めて格納容器漏えい率検査を厳格に再実施するとされていた。
今回の公表内容によると、格納容器漏えい率は柏崎刈羽原発2号機で1日あたり0.053%、福島第二原発2号機で1日あたり0.026%で、いずれも判断基準である日0.45%以下であるとされた。
また、今回の立入検査ではマニュアルや情報共有化手法の改善状況についても確認が行われ、柏崎刈羽原発では16年3月の5号機立入検査時より取組みが進展していると評価された。
一方、福島第二原発2号機では検査途中で原子炉水位の低下や、格納容器内廃液サンプ配管隔離弁からの漏水が確認され、2回にわたり検査が中断。
これらのトラブルの発生は品質保証体制が不十分なためであると指摘され、品質保証面で一層取組み強化が要請された。【原子力安全・保安院】