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環境ニュース[国内]

ケミカルリサイクルした再生PET樹脂製食品容器の食品健康影響評価案に対し意見募集開始

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2004.06.11 【情報源】内閣府/2004.06.11 発表

 内閣府食品安全委員会は化学的な方法で分解・再生した再生PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂を使って、食品に直接触れる容器包装を製造・販売しても差し支えない、とする食品健康影響評価案を策定し、この案について平成16年7月7日(17時必着)まで意見募集を行うことにした。
 この評価案は、厚生労働省が16年4月13日付けで食品安全委員会に意見を求めた内容に対するもの。厚生労働省は(株)ペットリバースから、使用済みPETボトルを化学分解法で再生した容器包装再商品化してもよいか照会を受けていた。
 PETボトルのリサイクル技術には、ボトルを粉砕してフレーク状、ペレット状にしたものを再生するマテリアルリサイクルと、化学分解して原料の化学物質に戻し、再び縮合重合するケミカルリサイクルの2種類があり、今回検討対象となったのは、ボトルを化学分解して精製ビス−2−ヒドロキシエチルテレフタレート(BHET)にし、これを再重合反応させPETボトルを製造するケミカルリサイクル技術。
 なお今回の評価にあたっては、(1)化学分解工程に至るまでの異物除去、洗浄処理工程で原材料の品質管理が実施されている。(2)化学分解工程では混入の可能性のある汚染物質が除去できることが検証されており、材質試験の結果でも、米国食品医薬品局(FDA)・ドイツリスク評価連邦研究所(BfR)などの判断基準を満たしていた、(3)この再生PET樹脂が食品衛生法上の器具・容器包装規格を満たし、再生工程で製造される中間物を含め、石油から作った製品と同等の品質検査上の成績を示している−−などの内容が評価された。
 意見は郵送、FAX、電子メールで受付けている。【内閣府 食品安全委員会】

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