一般財団法人環境イノベーション情報機構
大阪国際空港周辺の航空機騒音、ジェット機の影響で増加
【大気環境 騒音/振動】 【掲載日】2004.06.08 【情報源】国土交通省/2004.06.07 発表
国土交通省は平成15年11月11日〜13日に大阪国際空港周辺の実施した航空機騒音測定の結果をまとめ、公表した。この測定は空港周辺の11か所の騒音常時測定点と10か所の臨時測定点を対象に実施されたもの。
今回の測定では全地点平均のWECPNL(注1)値は74.8。同条件で行った11年11月の測定値73.8よりも1.0増加した。
航空機の発着回数では、4年間でジェット機が230回から250回に、プロペラ機が34回から66回に増加していたが、ジェット機とプロペラ機の騒音増加分への寄与度を分析した結果では0.9がジェット機によるもの、0.1がプロペラ機によるものと圧倒的にジェット機の影響が大きいという結果が得られた。
プロペラ機では騒音の大きいYS−11機が退役し、平均騒音値が減少していたのに対し、ジェット機ではB−747機など騒音値の大きい大型機の発着が増加していたことが要因とみられる。
(注1)加重等価平均騒音レベル。航空機騒音の騒音レベルの評価指標。昼、夕方、深夜の時間帯別に騒音の発生回数に重み付けを行い計算する。【国土交通省】