建築基準法施行令改正案への意見募集開始　ごみ処理施設などを位置制限施設として明確化

　国土交通省は、建築物の安全性や市街地の防災機能確保の目的で建築基準法の改正が施行されることに伴い、建築基準法施行令の改正案をまとめ、この案について１６年６月１５日まで意見募集を行うことにした。
　今回の建築基準法施行令改正案は（１）廃棄物処理法施行令で定めるごみ焼却場以外のごみ処理施設、産廃施設、海洋汚染防止法の廃油処理施設を位置の制限を受ける施設として明確化する一方で、（２）一定規模以下の小規模なごみ処理施設、産廃施設に対しては位置の制限の緩和を認めた。
　また、（３）１６年１０月１日から石綿含有建材の製造、輸入、譲渡、提供、使用が原則禁止となることを踏まえ、石綿含有建材についての規定を整理した。
　なお今回の建築基準法施行令改正は建築基準法の改正にあわせ、１６年７月１日から施行する予定だが、石綿含有建材については１６年１０月１日を施行日とすることが示されている。【国土交通省】