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環境ニュース[国内]

神戸国際空港埋立工事の「環境影響検討調査報告」に対し環境省が見解通知

環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2004.05.21 【情報源】環境省/2004.05.20 発表

 環境省は神戸国際空港整備事業の「空港島埋立事業に係る工事中の環境影響検討調査報告書」に対し、環境省としての見解をまとめ、平成16年5月20日付けで神戸市長に提出した。
 神戸国際空港整備事業は神戸市が神戸港のポートアイランドの南側272ヘクタールの海域を埋立て人工島を造成、空港や物流施設、航空関連工場用地などを整備する事業で、空港は17年開港予定。
 11年の埋立免許認可の際には、当時の環境庁長官が工事中や埋立地供用後時点での環境影響検討結果を評価することを求めていた。
 今回の「環境影響検討調査報告書」はこの時の環境庁長官意見を踏まえ、埋立工事開始から空港島護岸がほぼ完成した15年3月までの埋立工事期間中の環境影響を把握、評価することを目的に事業実施主体の神戸市が作成したもの。
 報告内容としては、埋立工事が環境に与えた影響は事前の環境影響評価による予測の範囲内で予測に基づき工事中に実施した環境保全措置は有効に機能したとされている。
 これに対する今回の環境省の見解は、(1)市が行った水の濁りに関する調査方法は環境影響評価書の予測結果を十分検証することができないため、影響を的確に把握できる方法に変える必要がある、(2)空港島近くの海域の流速が遅めとなっているため、栄養塩や有機物の集積による底質の変化に注意を払う必要がある、(3)埋立地供用後に環境影響検討結果を評価する際には、埋立地ができたことに伴う潮流への影響、空港島周辺海域の水質、底質、海域生物およびその相互関係を再評価する必要がある−−と指摘した。【環境省】

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