一般財団法人環境イノベーション情報機構
森林ボランティア団体、行政に資金援助を期待 林野庁アンケート結果
【環境一般 市民活動】 【掲載日】2004.04.15 【情報源】林野庁/2004.04.14 発表
林野庁は平成16年4月14日、下草刈りや間伐などの森林づくり活動に取り組むボランティア団体を対象に実施したアンケートの集計結果をまとめ、公表した。同庁が森林づくり活動に取り組むボランティア団体向けのアンケートを実施するのは9年度、12年度に続き今回が第3回目。団体や活動の内容、活動の課題、安全確保策、指導者の技能、市民活動に対する制度・支援措置への意見などを聞いた設問が盛り込まれた調査票が1,165団体に発送され、うち883団体から回答が寄せられた。
公表内容によると、団体活動年数としては、3年未満(23%)、6年未満(28%)、11年未満(28%)がほぼ同数で、第1回調査で3年未満が38%と最も多かったことと比べると、活動を継続している団体数が増えていることがわかった。
活動場所にしている森林の場所は2〜5か所(37%)、1か所(35%)という団体が多く、特に活動場所を決めていない団体も23%あった。 また1団体あたりの森林ボランティア活動への年間総参加者数は100人以上500人未満(40%)が最多で、50人以上100人未満(23%)がこれに続いた。
団体の中に技能的な指導者がいるケースは65%にのぼったが、技能をもった人がいない団体の中では地元森林組合にアドバイスを受けているケース(37)%が多く、活動の課題としては「資金確保」(57%)、「参加者の確保」(49%)をあげている団体が多かった。
なお、行政による森林ボランティアへの支援策としては「資金援助」(69%)や「活動への参加、共催、後援」(41%)を期待する声が多かった。【林野庁】