一般財団法人環境イノベーション情報機構
大津市の歴史的風土保存区域案への意見募集結果を公表
【環境一般 まちづくり】 【掲載日】2004.03.25 【情報源】国土交通省/2004.03.25 発表
国土交通省は平成15年12月5日から26日まで実施していた、滋賀県大津市の歴史的風土保存区域案への意見募集結果を16年3月25日付けで公表した。この歴史的風土保存区域案は大津市が古都保存法に基づく古都に指定されたことに伴い策定されたもので、対象5地区は京都市の歴史的風土保存区域との連携、歴史的風土を形成している自然環境とその周辺地域の一体的保全−−などの要因を配慮しながら選定された。
歴史的風土保存区域として確定すると、地区内の(1)建築物の新築、改築、増築、(2)宅地造成、土地開墾、(3)木竹の伐採、(4)土石類の採取にあたって県知事に届出が義務づけられるなど保全措置が講じられることになる。
期間中寄せられた意見は15通。1通に複数意見が記載されている例を整理したのべ意見件数は20件となった。
意見には例えば、「琵琶湖そのものが歴史的風土といって差し支えなく、今回(河川法などで保全措置が講じられているとして)区域から除外することには賛成できない」「歴史的資源や自然環境に加え、棚田などの農地や集落を区域に取り込んでほしい」といった内容があった。
なお意見は16年3月16日に開催された社会資本整備審議会都市計画・歴史的風土分科会歴史的風土部会に報告された。【国土交通省】