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環境ニュース[国内]

熱・電エネルギー供給システムの試作機「農林バイオマス3号機」が稼働開始へ

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2004.03.19 【情報源】農林水産省/2004.03.19 発表

 農林水産省が実施するプロジェクト研究「地球温暖化が農林水産業に与える影響の評価及び対策技術の開発」の中で、九州沖縄農業研究センターと長崎総合科学大学が共同開発した、植物系バイオマスによる熱・電エネルギー供給システムの試作機「農林バイオマス3号機」(長崎県諫早市)が16年3月26日から稼動開始することになった。
 この「農林バイオマス3号機」は、間伐材、おが屑、稲わらなどを直径2ミリ程度の粉体と直径100ミリ以下のチップに加工し、(1)チップ状バイオマスを完全燃焼させ得た熱ガスで、ガス化反応の反応管を外側から加熱、(2)管内で過熱水蒸気と粉体バイオマスをガス化反応させる仕組み。生成されたガスはタール・ススをほとんど含まないクリーンな燃料となっている。
 またガスの火炎温度がメタンやプロパンより高く、都市ガス同様に加熱用やガスエンジン、ガスタービンに使用できるほか、小型発電では世界一の発電効率(15〜30%)を実現。
 1時間あたり50キログラムのバイオマス(乾燥重量)で50キロワットの電力を得ることができ、廃熱を利用したコ・ジェネレーションシステムも組み込んだ場合には、総合熱効率70%を期待できるという。【農林水産省】

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