２００１年版通商白書　地球規模での市場経済化によるひずみ検討

　経済産業省では、２００１年版通商白書「２１世紀における対外経済政策の挑戦」を公表した。
　今回の白書では、グローバリゼーション（地球規模での市場経済化）に対応した日本の対外経済政策の課題を中心に構成されている。全体は「第１章　東アジアを舞台とした大競争時代」「第２章　ＩＴ革命とビジネスのダイナミズム」「第３章　グローバリゼーションの光と影」「第４章　２１世紀における対外経済政策の挑戦」の４章で構成されており、このうち第３章では、グローバリゼーションが進展とともに、世界全体で生じている労働基準の低下、環境悪化、森林破壊、貧富の格差の拡大などのひずみを検討テーマとしている。なお、環境問題については第３節全体で取り上げられており、持続的な経済成長と環境保全の調和に向けた取り組みの現状と課題が検討されている。また、第１節ではこれらのひずみに対してのＮＧＯの活動が紹介されている。【経済産業省】