一般財団法人環境イノベーション情報機構
15年の日本周辺海域の海洋汚染 発生確認件数571件に
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2004.02.23 【情報源】海上保安庁/2004.02.18 発表
海上保安庁は平成16年2月18日、15年の日本周辺海域での海洋汚染確認件数が、14年の確認件数516件よりも55件増えた計571件にのぼったと公表した。原因別では、油による汚染が382件、廃棄物・有害液体物質・工場排水など油以外による汚染が146件、赤潮による汚染が43件で、このうち赤潮による汚染が14年より5件減った一方で、油による汚染は24件、油以外による汚染も36件14年に比べ増加していた。
なお油による汚染では、船舶からの排出によるものが260件と約68%を占め、油以外による汚染では廃棄物による汚染が146件中124件とほとんど(84%)を占めていた。
また平成15年に送致した海上環境法令違反件数は、14年より151件増加した515件となった。内訳としては海洋汚染防止法違反が325件と大半を占め、廃棄物不法投棄などの廃棄物処理法違反が111件、港則法違反が54件、水質汚濁防止法違反19件、その他が6件であった。海洋汚染防止法違反の中では船舶からの油の不法排出の141件、廃船不法投棄の97件が多かった。【海上保安庁】