一般財団法人環境イノベーション情報機構
敦賀発電所1号機の原子炉手動停止 軸封部への異物混入による機能低下が原因
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2004.01.08 【情報源】原子力安全・保安院/2004.01.07 発表
日本原子力発電(株)は平成16年1月7日、15年12月28日に敦賀発電所1号機(沸騰水型、定格電気出力35万7,000キロワット)を手動停止させた件について原因と対策に関する報告書をまとめ、原子力安全・保安院に提出した。手動停止は1号機の3台の原子炉再循環ポンプのうち、B号機とC号機の軸封部(メカニカルシール)の機能低下傾向が見られたとして、メカニカルシールを取り替えのために実施されたもの。
今回の日本原子力発電の報告書によると、機能低下は微細な異物がシール面に混入し、シール面を傷つけたことが原因。
対策としては(1)再循環ポンプA・B・C号機メカニカルシールの部品を新品に取り替えたほか、(2)従来から実施している異物混入防止対策について引き続き実施するとしている。
なお報告を受けた原子力安全・保安院としては、この原因と対策の内容が妥当であるとの考えを明らかにしている。【原子力安全・保安院】