川口大臣、水俣病関西訴訟上告について記者会見

　環境省は、平成１３年４月２７日に判決のあった水俣病関西訴訟への対応について、５月１１日の大臣記者会見を通じ、「法務省等とも検討を行ってきた結果、最高裁に対し上告をすることとした」と発表した。
　川口環境大臣は、この記者会見中「当時の水質二法に基づく権限を行使しなかったことについて国の賠償責任があるとの判決については、その根拠として示されている法律の解釈及び適用に納得できない」「判決にいうメチル水銀中毒症の認定に関しても、これまでの水俣病対策が依拠してきた医学界の定説とは全く異なる判断が示されている」と理由を説明、「国としては、これら判決の内容と行政への影響等を慎重に勘案した結果、上告し最高裁の判断を仰ぐ必要があるとの結論に至った」と述べた。【環境省】