一般財団法人環境イノベーション情報機構
殺虫剤ピリダリルの食品健康影響評価案に対し意見募集開始
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2003.12.12 【情報源】内閣府/2003.12.11 発表
内閣府食品安全委員会は2003年12月11日、農薬取締法による登録申請がされている新しい殺虫剤ピリダリルに対する食品健康影響評価案を公表し、この案について2004年1月7日まで意見募集を行うことにした。ピリダリルは鱗翅目(チョウやガ)や総翅目の害虫に対し防除効果を発揮するフェニル誘導体の構造を持つ殺虫剤。
今回の食品健康影響評価は日本で2002年9月に農薬取締法による登録申請がされたことを受けたもの。急性・慢性毒性、催奇形性、遺伝毒性などについての動物実験を行った結果をもとに、ノバルロンの1日摂取許容量を体重1キログラム・1日あたり0.028ミリグラムと設定すると結論した。
なお上記の毒性試験のほかにも植物体内での挙動試験、作物残留試験、土壌残留試験を実施。植物体内でほとんど代謝されないこと、土壌残留の推定半減期が93.3〜174.3日の範囲であることが確認された。また散布後3日目に収穫したレタスで作物残留の最高値6.77ppmが記録されたが、散布後14日目のレタスでは0.4ppmに低減したと報告されている。
意見は郵送、FAX、電子メール(意見募集フォーム可)で受付けている。【内閣府 食品安全委員会】