一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

遺伝子組換え植物の食品としての安全性評価基準案への意見募集開始 

健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2003.12.05 【情報源】内閣府/2003.12.04 発表

 内閣府食品安全委員会は平成15年12月4日、(1)遺伝子組換え植物の食品としての安全性評価基準案と(2)遺伝子組換え植物を交配した植物の食品としての安全性評価方針案−−を公表し、これらの案について16年1月6日まで意見募集を行うことにした。
 このうち遺伝子組換え食品の安全性評価基準案は、安全性評価の基本的な考え方として、その遺伝子組換え食品が組換え前の既存の食品と比較可能な場合に、組換えによって新たに意図的に付加・改変・欠失されうるすべての形質に関して安全性評価を行うとし、評価にあたっては食品加工の影響、組換え体が残留農薬や毒物などを蓄積させる可能性なども考慮すべき、と指摘している。
 また実際の評価では(一)組換え前の植物(宿主)、(二)ベクター(注1)、(三)挿入DNA、(四)挿入DNAを組み込んだベクター、(五)組換え後の遺伝子−−のそれぞれについて安全性を確認するとしているほか、組換え体の諸外国での認可状況、栽培方法も評価するとしている。
 一方、遺伝子組換え植物を交配した植物の安全性評価方針案では、(A)組換え体に害虫抵抗性、除草剤耐性などの性質が付与されたが宿主の代謝系には影響がないもの、(B)宿主の代謝系が改変され、特定の栄養成分を高めたり、細胞壁の分解などを抑制する形質が付与されているもの、(C)宿主にない新たな代謝産物を合成する形質が付与されるもの−−の3タイプの遺伝子組換え植物について、それぞれ安全性についての考え方を整理したほか、亜種の交配、代謝系の改変種を交配した場合の注意事項を示している。
 意見は郵送、FAX、電子メールで受付けている。

ベクター=増入DNAを宿主に運ぶもの。人工的にDNAを組み込んだウィルスやプラスミド(バクテリアにある環状DNA)などが使われる。【内閣府 食品安全委員会】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク