原子炉規制法に基づく２つの文部科学省令の改正案に対し意見募集実施

　文部科学省は原子炉規制法に基づく省令「試験研究の用に供する原子炉等の設置、運転等に関する規則」と「核燃料物質の使用等に関する規則」の改正案をまとめ、この案について平成１５年１２月１８日まで意見募集を行うことにした。
　今回の改正案は（１）運転開始から長い時間が経った原子炉への定期評価の導入、（２）内部監査や品質保証計画の策定など、保安活動への品質保証（体系性）の導入、（３）事故・故障の報告基準の明確化－－などを内容としている。
　原子炉の経年劣化が原因となった故障が発生していることや、東京電力の一連の不正問題で原子力安全に対する国民の信頼が損なわれたことに対応して試験研究炉でも信頼性の向上や透明性の確保を実現していくための措置だ。
　意見は郵送、ＦＡＸ、電子メールで受付ける。【文部科学省】