１５農薬の残留農薬基準基準値案への意見募集結果を公表

【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2003.11.11 【情報源】農林水産省／2003.11.10 発表

　厚生労働省は平成１５年７月８日から８月７日まで意見募集を実施していた「食品、添加物等の規格基準」改正案に対し、期間中に寄せられた意見の内容とこれに対する同省としての考え方をまとめ１１月１０日に公表した。
　この案はエチクロゼートなど１１農薬についての新規に残留基準値設定と、クロルピリホスなど４農薬についての残留基準値見直しを行ったもの。
　期間中に寄せられた意見は２７件で、意見には例えば「コーデックス委員会（注１）や外国の基準と比べ、日本の基準は緩いのではないか」「基準設定に際しては、水、空気からの摂取も十分配慮すべき」「妊婦、子供に配慮した基準設定をすべき」といった内容があった。
　これらの意見に対し、厚生労働省としてはそれぞれ、「農薬の推定摂取量が許容１日摂取量（ＡＤＩ）を上回ることがないよう設定しており、今回の基準値案ではコーデックス基準より緩い値はない」「水や空気からの摂取も考慮した上で、その摂取量がＡＤＩを上回らないように基準を設定している」「妊婦や胎児、乳幼児への影響も考慮の上、ＡＤＩ評価を行っている」との見解を示している。

（注１）ＦＡＯ／ＷＨＯ合同食品規格委員会のこと。同委員会は消費者の健康保護、公正な食品貿易を推進することを目的とした機関。【厚生労働省】