１５年８月分の総需要電力量、冷夏と節電で前年同月比８．８％減に　

　資源エネルギー庁は、平成１５年８月分の日本の総需要電力量の速報値を１５年１０月１７日に発表した。
　１５年８月の総需要電力量は８７２億ｋＷｈで１４年８月と比べ８．８％減と大幅減少した。
　一般家庭で使用された電力量は前年同月比１６．４％減の２７２億ｋＷｈを記録したほか、オフィスビルなどの業務用需要の電力量も前年同月比９．７％減の１５７億ｋＷｈとなっていた。
　また産業用大口電力需要も、石油・石炭製品製造業を除く全ての主要業種で需要電力量が前年実績を下回り前年同月比１．３％減と２か月ぶりに前年実績を下回った。
　８月の気温が１４年に比べかなり低めで冷房需要が減ったことが電力需要減少の大きな要因の１つで、資源エネルギー庁ではこれに加え、東電の原発停止を受けた関東地方での節電の取り組みもある程度反映していると見ている。【資源エネルギー庁】