一般財団法人環境イノベーション情報機構
保安院、福島第2原発3号機の保安規定違反の対策報告書を妥当と判断
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.09.02 【情報源】原子力安全・保安院/2003.09.01 発表
原子力安全・保安院は平成15年9月1日、福島第2原子力発電所3号機の燃料取替についての保安規定違反について、東京電力から提出された原因究明、再発防止策についての報告書の分析結果をまとめ、原子力安全委員会に報告した。福島第2原発3号機の保安規定違反の内容は、燃料装荷作業を行っている最中に操作員が交代した際、口頭連絡での引き継ぎがうまくいかず、セル(燃料集合体4体と制御棒1本が収まる格子)1個に制御棒が未挿入のまま、燃料が装荷されてしまったというもの。
東電からは平成15年8月25日に原因究明、再発防止策についての報告書が提出されており、燃料取替手順書や発電所が共通で遵守する「燃料管理マニュアル」に具体的な対策を記載したことなどが報告されている。
なお、保安院がこの報告の分析を行った結果では、原因究明により把握され、整理された問題点に有効と考えられる対策が講じられていることが確認できたという。
また保、安院は引き続き記載された再発防止対策が確実に実施され定着するよう監視していく方針。【原子力安全・保安院】