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環境ニュース[国内]

亀井農水大臣がEU農業・漁業委員とWTO農業交渉について電話会談

エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2003.08.11 【情報源】農林水産省/2003.08.11 発表

 2003年8月10日の18時30分から、亀井農林水産大臣はフィシュラーEU農業・漁業委員とWTO農業交渉について電話会談を行った。
 会談の中で亀井大臣は、EUが2003年7月のWTOモントリオール非公式閣僚会合で行った関税削減の新提案について、「品目ごとに柔軟に関税を設定する”ウルグアイラウンド方式”を基本としていることを評価する」としながらも、「国内産業の保護が必要とされる特定品目(センシティブ品目)の関税引下げ幅を小さくする代償として、一定数量以内の輸入分について関税軽減を図る”関税割当”の数量拡大を図る案となっているのは、日本にとっては一部品目で実現困難な内容だ」と説明した。また非公式閣僚会合で決まったEUと米国による新案の協議状況について質問を行った。
 これに対しフィシュラー委員からは、EU、米国間の協議では「センシティブ品目について低い関税削減幅と関税割当数量の拡大を組み合わせることについて議論しているが、米国は関税の上限設定(キャッピング)に強く固執し、EUはキャッピング阻止のために戦っている状況。全体としては議論がまとまっておらず、数字ではなく、枠組みについて合意を目指している」との回答があった。
 亀井大臣はこの回答について、関税のキャッピング阻止の重要性を強調するとともに、日本とEUが11日から再開される交渉に緊密な連携しながら臨むことについて認識を共有した。
 日本とEUは環境保全などの非貿易的関心事項を考慮し、品目ごとに柔軟に関税を設定するウルグアイラウンド方式を支持している点で農業交渉での姿勢が共通している。【農林水産省】

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