一般財団法人環境イノベーション情報機構
福島第2原発3号機で保安規定違反みつかる 15年度第1回の保安規定検査結果
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.08.08 【情報源】原子力安全・保安院/2003.08.07 発表
原子力安全・保安院は平成15年8月7日、国内の16原発に対する15年度第1回の保安規定遵守状況の検査結果をまとめ、公表した。今回の検査では、福島第二原子力発電所3号機で保安規定違反がみつかった。
同機で15年6月14日に、燃料装荷作業を行っている最中に操作員が交代した際、口頭連絡での引き継ぎがうまくいかず、セル(燃料集合体4体と制御棒1本が収まる格子)1個に制御棒が未挿入のまま、燃料が装荷されてしまったという。
なお原子力安全・保安院はこの件で、東京電力に対し保安規定違反であることを厳重注意するとともに、保安規定に盛り込まれた要求事項を満足していることの確認方法が不十分であるとして、違反の原因究明、再発防止対策を報告することを文書により指導した。
一方他の原子力発電所については保安規定への違反事項は認められず、運転管理状況についても特に問題がなかったという。【原子力安全・保安院】