一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本原燃、保安院の厳重注意文書に対応し2報告書を提出
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.08.07 【情報源】原子力安全・保安院/2003.08.06 発表
日本原燃(株)は青森県六ケ所村にある同社使用済燃料受入れ・貯蔵施設で起こった加圧水型軽水炉(PWR)の燃料貯蔵プール水漏水に関係して、(1)同施設の「プール水漏えい調査、点検結果、補修計画」を示した報告書と、(2)同施設と再処理施設本体を対象にした「埋込金物健全性点検計画書」についての報告書を、平成15年8月6日に原子力安全・保安院に提出した。2つの報告書はいずれも、原子力安全・保安院が15年6月24日付けで日本原燃に品質保証体制についての厳重注意を行った「指導文書」の内容に対応し、とりまとめられたもの。
このうち「プール水漏えい調査、点検結果、補修計画」報告書は14年11月20日付けで原子力安全・保安院が日本原燃に要請していた事項のうち、未報告だった事項を報告する内容で、一方「埋込金物健全性点検計画書」報告書は15年6月に使用済燃料受入れ・貯蔵施設の建設時に埋込金物の位置ずれを直すため、勝手にスタッドジベル(座板をコンクリート躯体表面に固定するための棒状の金物)を切断していた事例が確認されたことから、使用済燃料受入れ・貯蔵施設と再処理施設本体のすべてに対し、同様な切断事例がないか点検を行うための計画となっている。
2つの報告書については15年8月8日に開催予定の総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会核燃料サイクル小委員会で内容が審議されるとともに、その結果を踏まえて原子力安全・保安院が評価を行う予定だ。【原子力安全・保安院】