一般財団法人環境イノベーション情報機構
輸入自粛指導中の中国産冷凍ほうれんそうで、また残留農薬基準違反
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2003.08.05 【情報源】厚生労働省/2003.07.31 発表
平成15年7月31日、福岡検疫所でのモニタリング検査の結果、中国産冷凍ほうれんそうから残留農薬基準を超えるクロルピリホスが検出された。今回検出されたクロルピリホスの濃度は0.02ppmと基準値の0.01ppmをわずかに超えるレベル。
しかし、中国産冷凍ほうれんそうの残留農薬基準違反はこれまでも繰り返し発見されており、厚生労働省は現在、中国政府に対し衛生証明書の発給停止を要請するとともに、輸入自粛を指導中。中国政府と再発防止対策について協議を継続しているところだ。
今回の冷凍ほうれんそうについては15年5月20日に輸入自粛指導を開始する前に中国を出港し、5月20日に日本の港に着港、届け出されたものであったことから、食品衛生法に基づくクロルピリホスの検査を行うよう命令されていたもの。
なお厚生労働省は残留農薬基準違反が明らかになったことを受け、輸入業者に対し全量廃棄か積み戻し措置をとるよう指示を行った。【厚生労働省】