一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本原子力発電東海発電所で、また保安規定違反発覚
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.07.15 【情報源】原子力安全・保安院/2003.07.11 発表
平成15年6月2日から6月20日にかけて実施された日本原子力発電(株)東海発電所に対する15年第1回保安検査の結果、(1)保安規定と異なった手続により記録を報告・通知していた、(2)保安規定と異なった手続により設備変更通知を施していた−−−の2点の規定違反事項が見つかった。日本原子力発電の東海発電所では14年9月に実施された第2回保安検査でも保安規定違反が発覚しており、わずか9か月を挟んで再び保安規定違反が見つかったことになる。
このため原子力安全・保安院は日本原子力発電に対し、(1)違反について是正措置を早急に講ずること、(2)違反が生じた原因究明を行うこと、(3)14年度の違反に対する再発防止策が有効に機能しなかった原因も含め、再発防止策を検討すること、(4)東海発電所社内規定の保安規定への適合性について総点検を行うこと、(5)以上の結果を速やかに原子力安全・保安院に報告すること−−などの措置を求めた。
東海発電所は昭和41年7月に日本で初めての商業用原子力発電所として営業運転を開始、平成10年3月末に運転を終了した施設で、平成13年12月4日、商業用の原子炉としては国内で初めて廃止措置が着手されている。【原子力安全・保安院】