一般財団法人環境イノベーション情報機構
電力不足時の非常用予備発電装置利用は最小限に 保安院が東電に指示
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2003.07.07 【情報源】原子力安全・保安院/2003.07.04 発表
一連の自主点検作業記録不正問題への対応のため、東京電力の大部分の原子炉が停止している中、東電は万一電力需要が供給に追いつかなくなる可能性が強くなってきた場合に、臨時措置として非常用予備発電装置設置者に対して装置起動を依頼したいとしていたが、資源エネルギー庁を通じてその取り扱いについての照会を受けた原子力安全・保安院は、平成15年7月4日付けで東電に対し回答を行った。原子力安全・保安院の回答は(1)非常用予備発電装置設置者への装置起動の依頼は電力のピークカットに必要な最小限の範囲に限ることを求めるとともに、装置使用者に対し(2)非常用予備発電装置の本来の設置目的である災害時の電力供給を確保すること、(3)装置は長時間の使用を想定した構造になっていないので、事故防止や従業者・一般への安全確保に留意すること−−などの内容を示している。【原子力安全・保安院】