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環境ニュース[国内]

保安院、六ケ所村使用済燃料受入れ・貯蔵施設と再処理施設本体の建設時品質保証体制の点検を日本原燃に要求  

エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.06.25 【情報源】原子力安全・保安院/2003.06.24 発表

日本原燃(株)は青森県六ケ所村の同社使用済燃料受入れ・貯蔵施設で起こった加圧水型軽水炉(PWR)の燃料貯蔵プール水漏水などでのトラブル対応の進捗状況報告書を平成15年6月24日付けで原子力安全・保安院に提出した。
 六ケ所村使用済燃料受入れ・貯蔵施設ではこれまで3か所で漏水が発見されている。
 対応の進捗情報報告は毎月1回提出しているもので、今回報告されたのは、(1)使用済燃料受入れ・貯蔵施設内や再処理施設本体内でこれまで確認された異常箇所の詳細評価の状況、(2)漏水の発見された「燃料送出しピット北東壁部」「燃料送出しピット斜路A西壁部」に関する調査結果、(3)その他追加的に確認された問題点−−について。
 このうち「燃料送出しピット北東壁部」「燃料送出しピット斜路A西壁部」に関する調査では北東壁部、ピット斜路A西壁部ともでは2か所の貫通欠陥部がみつかり、いずれも不適切な溶接が原因であると報告された。
 また追加的に確認された問題点としては、使用済燃料受入れ・貯蔵施設のプール内張り部分16か所でコンクリート打設後に埋込金物の位置ずれがあったとの情報が過去の資料から確認されたことなどが報告されている。
 なお報告を受けた原子力安全・保安院では、(1)点検実施中に確認された燃料送出しピット2か所での新たな漏水箇所の欠陥の原因が最初の漏水箇所と同じく不適切な溶接施工であったこと、(2)追加的問題点の中で説明された埋込金物の位置ずれを直すため、建設時に勝手にスタッドジベル(座板をコンクリート躯体表面に固定するための棒状の金物)が切断された事例が確認されたこと、(3)使用前検査期間中の補修工事を国に報告しなかったこと−−などの点を重視。
 日本原燃に対し、施設・設備建設時の品質保証体制について点検を行い、品質保証体制が正しく機能しなかった原因の究明を行った上で、その結果を報告するよう求めることにした。【原子力安全・保安院】

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