「環境報告書ガイドライン改訂検討会」を設置

【エコビジネス 環境報告書】 【掲載日】2003.06.19 【情報源】環境省／2003.06.16 発表

　環境省は平成１３年に作成した「環境報告書ガイドライン２０００年度版」の改訂を検討するため、「環境報告書ガイドライン改訂検討会」を設置し、第１回検討会を１５年６月２５日に開催することにした。
　１３年度に環境省が実施した「環境にやさしい企業行動調査」の調査対象企業の２０％が環境報告書を作成済みであったなど、環境報告書の作成企業数は増加してきているが、企業数全体から見ればまだ十分ではなく、また各企業で作成されている環境報告書も掲載内容についての基準が確立されていないために、記述の信頼性が確保されない、お互いに比較できないなどの課題が指摘されている。
　一方、海外ではオランダに本部を置く国際的ＮＧＯ、ＧＲＩ（グローバル・リポーティング・イニシアティブ）による「サステナビリティ・リポーティング・ガイドライン２００２」の作成が世界中の環境報告書に関係する団体や個人に注目されている。同ガイドラインは安全衛生や人権など環境以外の項目も盛り込んだ企業の「持続可能性報告書」の世界共通ガイドラインをめざしたもの。
　今回の検討会では、（１）「サステナビリティ・リポーティング・ガイドライン２００２」を参考にしながら、企業の持続可能性に関する項目の環境報告書への反映についての検討を行うほか、（２）事業者が環境負荷やその低減対策の自己把握、自己評価を行うための指標ガイドラインとして環境省がまとめた「事業者の環境パフォーマンス指標ガイドライン２００２年度版」との整合性、（３）環境報告書の定義や内容の整理、（４）２０００年版策定後の状況変化に応じて修正すべき部分の抽出−−などを行う予定。【環境省】